2018年11月15日

 暖




11月も半ばになって、朝晩が冷えてきました。今日などは日中気持ちのよい秋晴れでしたが、日が落ちてからは急に小っ寒くなって、いよいよ小さめの石油ストーブを引っぱり出しました。あったかくていい気分ですが、ストーブの横に蚊取り線香や虫除けスプレーがそのまんまなのが滑稽です。

片付ける物は片付けて、きちんと冬支度を整えねばなりますまい。

posted by かまなりや at 19:07| 時事・私事・家事

2018年11月11日

 しんそば




益子産常陸秋そばの新粉を打ってみました。今日はちょっとした宴会が予定されているのでそれ用です。あまり打たない十割で打ってみましたが、さすがに新粉は粘りが強くよくつながります。個人的にはアクの強い十割そばはあまり好みではないのですが、たまには良いでしょう。

暑い夏を喘ぎながらよく耐えたご褒美とも言える秋の味覚、これからご同席の皆々様と大事にいただきます。

posted by かまなりや at 17:34| そば・うどん・麺類

2018年11月10日

 ふゆへ




立冬を過ぎて、季節はいよいよ冬へ向かいますが陽気は思いのほか冷え込まず、今日などは日中20℃を越えて温かいどころか小暑い陽気でした。今年は暖冬でもありましょうか・・・

糠漬けをするのにハヤトウリのヘタ側をちょこんと切ったら花模様みたいに見えたので、大根の切り口に置いて写真を撮ったらば、逆光のせいで面白い画像になりました。この陽の入り込み方はやっぱり、冬ですねぇ。

posted by かまなりや at 00:00| 梅干し・漬物・保存食

2018年11月08日

 ちょこ




先日5日に益子の陶器市で買った、猪口形のぐい呑みです。作者は、見目陶園(けんもくとうえん)の見目木実(けんもくこのみ)さん。すーっと挽いた轆轤は力みが無く、とても大らかなロクロ目で、砂目の赤土に白化粧がこれまたサックリとかかって小気味の良い景色を作っています。お酒を注いで呑んでみると口縁の山道も口当たりが心地よく、持ち重りせずしっくりと手に馴染みます。多分ですが、作家さんがほぼ無意識にたくさんの品物を作っているうちに生まれた一つでしょう。

大正から昭和にかけて、とある哲学者が民芸と称して職人の仕事をひと括りに論じたことがありましたが、現代の工芸界は多彩に発展し、一昔前の民芸論は時代にマッチしなくなったように思います。哲学者が『無学』と称した職人さん達は今はひとかどの作家として自覚、自立しています。益子は今でも民芸の里などと云われていますが、陶器市を歩いてみて感じるのは、個性ある作家さん達と活気ある窯元さんの協力関係が調和した自由な雰囲気です。

このぐい呑みにも民芸の『数多く作る中に健康な美が宿る』という美意識は、遺伝子として内包されているとは思いますが、作家個人の製作過程のフィルターを通ることで昇華されているように感じます。それゆえに、益子の作家さん達が民芸の『手仕事の美』を各自咀嚼した上で自己の製作理路を優先して作る作品は、個々に魅力的で好ましく思います。

昭和は過ぎ、平成も終わります。来る新時代、益子焼がどのように進化するのかはわかりませんが、これからの時代を同じ時間軸で過ごしていけることは、末席ながら陶器に携わる者として果報この上もありません。


posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの

2018年11月07日

 薪風呂




夏の間、暑くて薪を使っていなかったお風呂焚きですが、涼しくなったので燃料節約のため薪焚きで沸かしています。薪のお風呂はやはり温かさがまろやかで、冷めなくて良い気分です。それもこれも熾き火がホロホロと湯をまろやかに保ち、保温してくれるからだと思います。今日は腰曲げ仕事が多かったので少々草臥れました。薪のお風呂にゆっくり浸かって、腰に湿布でも貼って早く寝ましょう。

立冬ですから、ちょっと早めの柚子湯でもして楽しんじゃいましょうかねぇ。

posted by かまなりや at 19:55| 養生話・献血・湯屋

2018年11月04日

 ふ ゆ




新そば粉を仕入れに、益子へ来ています。今、益子は陶器市の真っ最中、諸般の事情でKINTAさんのお宅に泊めていただくことになりましたが、益子では早くも薪のストーブに火が入っていました。同じ関東地方でも神奈川県はまだ秋でしたが、ほんの3時間ほど車で北上した栃木県は『冬』でした。

7日には『立冬』季節は北から降りてくるようです。

posted by かまなりや at 00:00| 時候・紀行・鑑賞

2018年11月03日

 ちんじゅ




荻窪界隈へ出張ることがあると必ず、『荻窪白山神社』に参詣します。ここの境内は、子供の時分にとても良く遊んだ場所で、狛犬に跨り、参道では木登りをし、お祭りでは夜店の兄ちゃんと仲良くなってアルバイト(店番)をさせてもらい、賽銭をかっぱらうというバチ当りな悪さもした鎮守様です。界隈はすっかりビルだらけになりましたが、この神社だけはあの頃と変わらぬ佇まいで嬉しく参拝します。鳥居をくぐった境内の左側には立派な手水舎が在るのですが、右側の隅に井戸があって(あの頃の夏場の貴重な水飲み場だった)私はそこで手を清めます。まずは本殿に手を合わせ、その次に境内に二つあるお稲荷様にお参りして、お借りした賽銭にいくばくかの利息をつけて多めの奉納をし、手を合わせてガキの頃の詫びを唱えてきます。

駅には立派なデパートができて、商店街も様変わりをし、杉並公会堂もきれいな施設に建て変わりましたが、この白山神社だけはいつまでもこのままでここに在り続けて欲しいものです。次に訪れるときには初穂料をご奉納し、御朱印などいただいて参りましょうか。

posted by かまなりや at 00:00| 時事・私事・家事

2018年11月01日

 阿佐ヶ谷で憩う




昨日の午後、時間ができたので阿佐ヶ谷に繰り出しておそば屋でゆっくりとお酒を楽しんできました。荻窪生まれの私ですが、もう神奈川横浜での生活時間が長いので地元はすっかりヨコハマなのではありますが、時折り幼少期に気持ちが回帰して杉並界隈が無性に恋しくなります。(所謂inprinting、摺りこまれているのでしょう)

夕暮れ前の午後、青梅街道から中杉通りをポクポク歩き、途中からパールセンターへ分け入って人混みを掻き分けながら商店街の風情を眺め、ハロウィンの仮装の連中が思いのほか居ないことにホッとしつつ目当てのおそば屋『大古久』さんの暖簾をくぐりました。手打ちの有名店ではありませんが、古くからこの地に根を下ろし、昼休みをとらずにしっかりと通し営業をしてくれているお店です。

お燗酒を一合、お通しの小皿とつくね一本、じゃこ天一皿を肴にちびちびと昼酒を楽しみ、仕舞いに温かいたぬきそばを手繰ってきました。これだけ楽しんでお値段何と1700円、頗る良心的です。お土産に揚げ玉一袋(50円)をぶる提げてお店を出ました。夕暮れ間近の阿佐谷南口にはちょっと仮装した方々も見受けましたが概ね平和な日常で、なんだかホッとした時間でした。

夏からこっちあれよあれよと忙しさに流されて少々疲れていたのですが、大人の憩いの時間で肩の荷が心持ち軽くなった気がします。これから年末にかけてまだまだ繁忙が続くのですが、こういう時間をちょいちょい拵えて上手に乗り切っていくことにしましょう。故杉浦日向子師が推奨した『おソバ屋さんでの大人の憩い』はまったくもって乙な妙薬です。

おとなになって、良かったね。

posted by かまなりや at 19:02| お蕎麦屋・麺物屋

2018年10月31日

 蓑




今月の芋乃市場も無事に終了しました。ご来場下さった皆様、ありがとうございました。今月は新そばをご提供することはできませんでしたが、皆さん美味しいと言って下さり、職人冥利に尽きるお言葉にとても励まされました。

裏庭の柿の木に今年は数えるほどしか実がならず、寂しいなぁと思いながらも味の良い実を毎日一個ずつもいでは食べています。今朝採った実にはミノムシが付いていて、ああもう冬篭りかと、虫の準備の周到さに感心しつつ、枝にぶる下がっていれば安心な物を採っちゃってやれやれ可哀想にと木に戻してやりました。昨今ぐっと個体数の減った虫ですので無事に冬越しをして来春に立派なミノガに羽化して欲しい物です。

さて、来月の芋乃市場からおそばが新粉になります。益子産の『常陸秋そば』は香ばしいナッツのような香りと甘みが抜群です、ぜひともご賞味いただきたいところ。

11月の芋乃市場は26日月曜日から、詳しい情報は10日前後にアップいたします。

posted by かまなりや at 00:00| 芋乃市場

2018年10月28日

 ねんどばん




画板ならぬ粘土板を新調しました。と言っても、5mm厚のベニヤを寸法に切ってヤスリ仕上げをしただけです。今まで使っていたものが随分老朽し、ささくれてきたので使う方々がトゲでも刺せばいけません、特にこれから保育園の教室が目白押しですので尚更です。きれいな新しい板で早速明日から保育園を廻ります。

久しぶりに木工仕事をして、良い気分でした。

posted by かまなりや at 00:00| 修理・営繕・庭仕事

2018年10月27日

 あきふく




秋土用に入り、晴れた夜空に見えていた十三夜の月も欠け始めました。巷ではすっかり日本に定着しつつあるハロウィンのお祭りで仮装する人々の話題が聞かれます。横浜の片田舎新井町でも、商店街などでは仮装をしてお店を廻るとお菓子がもらえるといった趣向を凝らし、スーパーでは店員が仮装などをしていて盛り上げている模様。未だハロウィンにアレルギーを感じる身には馴染みにくい風習ですが、子供の仮装などを見るとついついかわいいな、などとも思ってしまうのは少しずつ慣れてきているのでもありましょう。

さて、陶房かまなりやでは芋乃市場開催中です。昨日、アトリエenの岩本さんの秋服も並び、良い雰囲気になりました。ハロウィンチルドレンはご遠慮申し上げたいところですが、大人の皆様のお越しは大大歓迎、いいものを並べ、美味しい麺を打って皆様のお越しをお待ちいたしております。

posted by かまなりや at 00:00| 芋乃市場

2018年10月25日

 隼人瓜




いよいよハヤトウリが出回り始めました。これが出てくると秋も本番です。熱帯の原産で、一株に100から実を付けることから千成瓜の異名を持つ植物ですが、これの糠漬けは頗る美味しいのです。早速今朝糠床に埋めました。

気温が下がって漬かるのに二晩ほどかかるようになってきましたので食べられるのは明後日ですが、良い具合に漬かったら芋乃市場のお食事で付け合せにお出ししましょう。

楽しみ、楽しみ。

posted by かまなりや at 18:00| 梅干し・漬物・保存食

2018年10月24日

 新そばは。




明日から、今月の芋乃市場が始まります。もう、北海道の粉を扱うおそば屋さんでは新そばが始まっていますが、残念ながらウチはまだ新粉になっていません。ウチが取り寄せている製粉所の栃木県益子産『常陸秋そば』は、今月に刈り取り、新物は11月からの発売なのです。と、云う訳で今月はご辛抱をいただき、来月には新粉でご提供という運びになります。でも、がんばって打ちますので、何卒御賞味の程、よろしくお願いいたします。

秋が深まって、虫たちともおさらばですねぇ。ありがたいような、さみしいような。

posted by かまなりや at 18:34| そば・うどん・麺類

2018年10月23日

 うどんふみ




今月の芋乃市場用のうどんを打ちました。まだ、新しい粉は出回ってはいませんが(小麦粉は初夏に収穫してから熟成期間を経て秋に新粉を製粉するので、出回るのは年末から年明け)取り寄せたばかりの挽き立ての粉なのでとても良い香りです。気温が下がって加水が少しずつ多く必要になり始めましたが、ウチの麺は多加水ですので粉が欲しがるだけ水を足して按配していきます。そしてしっかり踏んでグルテンを作り、コシを出しています。

昨今、踏まずに打つという方法を推奨する方々も見受けますが、私は踏んでから少し寝かせて(業界ではグルテンをほどくと言う)時間をかけるやり方で続けてきましたので、そのやり方を続けますが手間を省いても旨い物ができるならばそのやり方も否定するものではありません。古い川柳に『売れるほど地団太を踏む慳貪屋』というのがあります、けんどんやというのは麺類を商うお店屋さんのことらしく、売れれば売れるほど踏み踏みしている様子が伺えて可笑しい一句です。ウチのうどんも飛ぶように売れて、毎日地団太を踏んでみたいものです。

今月の芋乃市場は25日(木)から、皆様のお越しをお待ちいたしております。

posted by かまなりや at 18:13| そば・うどん・麺類

2018年10月22日

 やもり




小さなヤモリが薪ストーブの中に入り込んで、窓に貼り付いていました。どこから入り込んだものか、この小さな生き物からすればこんな鉄の箱は隙間だらけで、侵入も容易かったことでしょう。中は灰だらけで少々燻り臭いでしょうけれど、外敵から身を守るにはしっかりした要塞です。ただ、もう少し季節が進むと中は灼熱の炎に包まれますのでヤモリが住むには適しますまい。

ストーブに火を入れるまであとひと月くらいでしょうか、それまではこのまま住まわせてあげましょう。その後は屋根裏にでも引っ越して上手に冬を越して下さいな、とりあえずそれまでは家賃も負けておいてあげましょう。そのかわり、しっかり家を守って頂戴ね。

posted by かまなりや at 19:02| 自然・花・虫・鳥

2018年10月19日

 むさしゆ




小岩の武蔵湯さんへ行ってきました。初めて伺うお湯屋さんですが2016年に改装され、とてもきれいな銭湯でした。ペンキ絵は田中みずきさんの富士山、そっとお湯の富士くんも書き込まれており、田中さんには珍しくサインまで入っていました。

お湯は軟水で、ぬるっとした良いお湯。普通と熱めの2種類浴槽があり、どちらも良いお湯加減でした。駐車場がないのが残念ですが、近くに60分200円というコイン式パーキングがあるので、ゆっくり入れます。

また伺いたい銭湯です。

posted by かまなりや at 00:00| 養生話・献血・湯屋

2018年10月18日

 ふなむし




骨董趣味の生徒さんから、じわりと漏るんだよねぇとご相談を受けた備前焼の花入れです。食器用の防水財を施してみましたが、どうやら縦にヒビが入っているらしく防水剤では止まりそうもありません。でも、中々珍しい形の花入れですので写真を撮らせていただきました。この形は備前では『船虫』と言います。瀬戸内の片上湾が近い備前伊部の里らしい造形です。両脇に付いたもにょもにょした造形がフナムシの形を象徴しているのでしょう。

控えめにかかった胡麻(灰が溶けた自然釉)も何となく虫っぽくて愛らしい逸品です。そんな有機的な備前にぽんと一輪秋の野花でも挿して眺めるのも乙な物でしょう。良い物を見せていただきました。

posted by かまなりや at 16:29| 焼きもの

2018年10月17日

 こひき




長野県泰阜で作陶している工房草來舎さんの作品展を観に、品川へ行ってきました。女房も時間が合うというので夫婦連れ立って横浜から京浜急行快特であっという間に品川着。ちょうど大越さんご夫婦もいらっしゃり、更に懐かしい人とも会うことができて、ちょっと楽しい時間を過ごしてきました。

画像は展示会で買い求めた『粉引き』のぐい呑みです。折り良く長野須玉遠藤酒造の清酒『渓流』の純米があったので自作の片口でお燗をし、大越さんらしい端正なロクロのぐい呑みできゅーっといただきました。頗る、美味でした。年々、無駄を削いだ作風になっていくようにお見受けするお二人の仕事ですが、釉薬の工夫から化粧がけ、また登り窯という薪窯の仕事はいよいよ年季が入って作品に渋みが増しているように思います。

飽きの来ない品物を生むのは難儀なことですが、このぐい呑みは正にそういうお仕事。長く使うことでしっくりと使う側の手と口に馴染み、化粧の地に雨漏りの景色なども表出して、こなれてくることでしょう。それまで、じっくりと座右に置いて楽しみましょう。そうしてこちらが歳をとるとともに器にも時代が付いてきたら、若さん好みということで桐箱を誂えて、作家さんと私とで仰々しく箱書きなどしたためて、鑑定団にでも高く売りましょうか。

うっしっしっし。

posted by かまなりや at 18:50| 焼きもの

2018年10月15日

 林 檎




長野在住の両親からリンゴが届きました、品種は『シナノスイート』その名の通り甘さが売りのりんごです。お昼の食後に一つ剥いて食べてみましたが、いや〜、甘い。多くの方がこういった甘い品種を好むのでしょうけれど、甘い物がとんと不調法な私には少々甘すぎるように感じます。

しかしながら、定年後の棲家として信州を選び、齢80を超えて北アルプスの麓で過ごす両親からの地場産林檎の差し入れに思うことは、『ありがたい』の一言です。

posted by かまなりや at 17:44| 水・酒・食材

2018年10月14日

 いなば




最近気に入って常食している焼き鳥缶、メーカーはいなば』さん。画像はタレですが、塩もよく買って食べています。いくつものメーカーが発売している定番缶詰ですが、私のお気に入りはこの『にこごり感』焼き鳥のつゆがしっかりとゼラチン状になって肉にからみ、口の中でジュワっと溶けて広がる感じは堪りません。

ちょっと前の記事でタイシリーズも紹介させていただきましたが、今回も言わせていただきます。

いなばさん、いい〜仕事です。

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posted by かまなりや at 00:00| 梅干し・漬物・保存食