2012年11月06日

 うつくしさ


『美とは何か?』 これは美術に携わる人には永遠の課題であろうと思います。
一概には定義できるものではありませんし、人によりまた分野により、作る
側からと観る側からと、色々に咀嚼できるものなので畢竟、解釈は複雑です。

 薪を積んだ木口の並ぶ様がことのほかきれいだなと感じ
 ます。美術用語なら、インスタレーションというのが適当
 でしょうか。でも積む方は意識せずに、ただただ積んだ後
 の偶然の結果ですから、美術とはいい難いと思います。

工芸の世界で、意識せずに作ることで美が生まれるといった他力本願な考えが
あります。 『民芸』 などはその代表でしょうか、また 『無作為の作為』 など
という姿勢もあります。美しい物が生まれる幸いな偶然の瞬間はあるでしょうね、
スポーツの世界で、無心になってよい結果がついてくる感じと似ているなと思い
ます。はなっから偶然に頼るのは嫌いですが、自分の仕事の中にそういった無心
の瞬間が発露するような作陶ができたらきっと人智を超えた物が作れるのでしょ
う、そうなることを強く望んではいませんが、そういう感じを味わってみたい気
もします。 でも、偶然の美に拠りかかる姿勢を潔いとは思いません。

薪は意識して積んだら、捗らなくて疲れちゃいそうですねぇ。

posted by かまなりや at 17:36| 哲・考・生