2013年02月06日

 くつがた


 先日、港南区のオハナ上永谷保育園で一日教室を開か
 せていただいた際に、ロクロ実演した作品を削りました。
 この器心持ち歪んでいますが、皆さん触りたそうに見て
 いたので、挽き立てを遠慮なくさわってもらいました。

「わーやわらかい」 とか、「きもちいい」 などと嬉しそうにおそるおそる感触を
確かめるお子達の目はとても輝いて見えました。先生や親御さんたちは折角
の丸い器が歪むのを勿体無いと気になるご様子でしたが、いくらでも作れる
こちらとしては今この瞬間にこそ、お子さん達に変化する土のこの手触りを
感じて欲しいと思い、どうぞどうぞと促しました。乱暴にあつかう子は一人も
居らず、おもしろい形が残りましたのでこのまま焼いてお返しします。

私は職人肌で融通が効きませんから、自分の作品に極端な変化をつけること
はしませんが、いわゆる織部の沓形茶碗や、伊賀の花入れのような奇抜な形
にも多少は憧れます。子供たちの手の跡は偶然の産物としても、中々に良い
なあと思います。きっと素地への純粋な好奇心や、未熟とはいえ素直な感性
が実に頃合いの力加減をみせるのでしょう。私にもそんな純粋さや感性が残っ
ていればちっとは面白い沓形が挽けるでしょうか。

秋の個展へ向けて、一つの課題にしてみましょう。

posted by かまなりや at 16:46| 焼きもの