2013年05月03日

 てんもり


 『天ざるそば』 というと、ざる・もりそばに天ぷらの
 添えられたものを思い浮かべると思いますが、元祖の
 ものは掻き揚げをつゆに浮かべてつけつゆとしたもの
 で、室町砂場さんの『天もり』がその嚆矢だそうです。

これ、実に美味しいです。このスタイルは 『鴨汁』 や 『けんちん』 など
と同じ発想でしょうか。もりつゆでは少々濃いので出汁で半分くらいに割る
のが良いようです。程よくつゆを含んだ天ぷらは天丼のような美味さですし、
油が効いたつゆでいただくそばはこれまた寒露です。種物の天ぷらそばの
台抜きを俗に 『ヌキ』 と言いますが、天ヌキにそばをつけて食べている
ような感覚で楽しいです。ラーメン業界で流行のつけ麺はこのスタイルの
応用編ともいえるでしょうねぇ。

おそば屋さんの天ぷらは衣が厚くてつゆを吸うとそれはそれは美味になり
ます。天ぷら屋さんのカラッとした揚げ物も美味しいものですが、衣の厚い
天ぷらの油を上手に切って揚げ置きをし、そばつゆで味をつけたものはこれ
また滋味深いものです。

蕎麦屋の天ぷら谷中の質屋』 ってね。 是非お試しを。

posted by かまなりや at 05:52| そば・うどん・麺類