2013年10月03日

 おりべどらばち


 5月に作った織部の銅鑼鉢があまり気に入らず、
 工房の隅におっぽってありました。売らずに使う
 べえとしっぱり出してみたら、家人がこれはこれ
 でイイと言うので 『わかてん』 で並べます。

何が気に入らないかというとまず絵付けが薄い、外側の緑釉と長石
釉の重なったところが窯変してカセている、とまあ全体的なバランス
が作者としてのストライクゾーンから外れているのです。でもまあ、
織部ですから少々のアンバランスは使う方の器量でカバーしていた
だきましょう。

千利休は露地の意匠を 『渡り六分、景四分』 として設計したといい
ます。弟子の古田織部は 『渡り四分、景六分』 としたそうです。
渡りとは茶室露地の飛び石の渡り勝手いわゆる実用面で、景とは言う
までもなく景色、見た目のことです。これを器に当てはめれば、利休
好みは黒の楽茶碗、織部好みは緑釉沓形茶碗というのもすっきりと
腑に落ちます。

さてでは私の織部は・・・何だかどっちつかずで弱っちい感じです
ねぇ。渡り五分五厘、景四分五厘ってとこでしょうか。しかし、こう
いった少々物足りない器は料理を良く受け止めてくれます。盛り
付ける人のウデできっと良くも悪くもなるでしょう。

五分五厘織部、よい方に縁付いて欲しいものです。

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posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの