
室内で水を使う仕事ですからまだ良い
ものの、野外で仕事をしている方には
さぞきつかったことでしょう。
数物の浅鉢を挽いています。トンボに合わせて同じ大きさに
挽くのは職人冥利に尽きる仕事ですが、気侭なロクロと違い
神経を使います。然し乍ら自分が機械になったように無心に
挽いている時間はストレスはなく、淡々と走る持久走のよう
で、挽きながら色々なことを考えて思慮を深めています。
この浅鉢は鷺沼よしみやさんからのご注文 『たまごそば』の
器になります。冷たいそばに玉子の黄身をポンと乗せ、つゆ
をかけて食べるシンプルなぶっかけメニュー。師匠の打つ極
細そばに拘りの上等卵を使って、私の器でご提供するという
職人コラボです。納品は6月末、お店での販売はそれ以降
になることでしょうけれど、夏の暑い時分に涼やかなたまご
そばは、食欲の落ちた体に嬉しいことでしょう。
そして、今日の昼もいただきました!冷し山芋とろろ中華。
これはいいです、メカブなどと合わせても乙でしょう。
暑ければ暑いなりに、麺の楽しみは無限です。