
『Pejite』 で、おもしろいものを見つけ
ました、漁具の重りです。土器製は
土錘、陶製は陶錘などと言われます。
十個ほど並んでいましたが、これが一番侘びていて良かっ
たのでいただいてきました。300円でした。
この使いこまれて擦れた感じがたまりません。幾度も海に
投げ込まれては潮に揉まれ、引き上げられては干され陽に
焼かれ、この面魂が出来上がったのでしょう。こういう良さ
は、使わなければ出るものではありません。これこそが
健康な美が宿った 『民具』 でしょう。
うちではこれを急須や土瓶の蓋置に使います。さてでは、
これは何焼きでしょうか? むむむむ・・・中々難解です。
土味から見て、益子ではないでしょう、白い土は瀬戸、
美濃あたりのようにも見えますが、この釉調から推して
ずばり 『常滑』 でありましょう。
伊勢湾の海で使われていたのでしょうねぇ・・・
またまた珍品陶器のコレクションが増えました。
益子 Pejite