2018年05月27日

 みこみ




お茶道の拝見の作法で茶碗の内側を『見込み』と言いますが、これは覗き込む仕草からそう呼ばれるのだという説があります。私はてっきり削って仕上げる外側の形を見越して内側の印象を優先して轆轤挽きするからだろうと思っていました。まあ、どっちでもいいことなのではありますが、器の見込みの印象というものは眺めていて楽しいものです。特にぐい呑みは、お酒の向こうに見える轆轤目や釉調が良い景色であればあるほどおいしいです。

先日島田市の志戸呂焼利陶窯さんで買ってきたこのぐい呑みは、右回しで挽いた逆さのの字のろくろ目がすっきりと浮かび、意図的に変化をつけたであろう口の歪みが心憎いばかりです。難を云えば高台が普通すぎて少々野暮ったいのですが、まあそこはそれ遠州好みということで了見しましょう。

器の表情は、実に趣き深いものですな〜。

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posted by かまなりや at 18:45| 焼きもの