2018年10月17日

 こひき




長野県泰阜で作陶している工房草來舎さんの作品展を観に、品川へ行ってきました。女房も時間が合うというので夫婦連れ立って横浜から京浜急行快特であっという間に品川着。ちょうど大越さんご夫婦もいらっしゃり、更に懐かしい人とも会うことができて、ちょっと楽しい時間を過ごしてきました。

画像は展示会で買い求めた『粉引き』のぐい呑みです。折り良く長野須玉遠藤酒造の清酒『渓流』の純米があったので自作の片口でお燗をし、大越さんらしい端正なロクロのぐい呑みできゅーっといただきました。頗る、美味でした。年々、無駄を削いだ作風になっていくようにお見受けするお二人の仕事ですが、釉薬の工夫から化粧がけ、また登り窯という薪窯の仕事はいよいよ年季が入って作品に渋みが増しているように思います。

飽きの来ない品物を生むのは難儀なことですが、このぐい呑みは正にそういうお仕事。長く使うことでしっくりと使う側の手と口に馴染み、化粧の地に雨漏りの景色なども表出して、こなれてくることでしょう。それまで、じっくりと座右に置いて楽しみましょう。そうしてこちらが歳をとるとともに器にも時代が付いてきたら、若さん好みということで桐箱を誂えて、作家さんと私とで仰々しく箱書きなどしたためて、鑑定団にでも高く売りましょうか。

うっしっしっし。

posted by かまなりや at 18:50| 焼きもの