2018年10月18日

 ふなむし




骨董趣味の生徒さんから、じわりと漏るんだよねぇとご相談を受けた備前焼の花入れです。食器用の防水財を施してみましたが、どうやら縦にヒビが入っているらしく防水剤では止まりそうもありません。でも、中々珍しい形の花入れですので写真を撮らせていただきました。この形は備前では『船虫』と言います。瀬戸内の片上湾が近い備前伊部の里らしい造形です。両脇に付いたもにょもにょした造形がフナムシの形を象徴しているのでしょう。

控えめにかかった胡麻(灰が溶けた自然釉)も何となく虫っぽくて愛らしい逸品です。そんな有機的な備前にぽんと一輪秋の野花でも挿して眺めるのも乙な物でしょう。良い物を見せていただきました。

posted by かまなりや at 16:29| 焼きもの