
布の書がクッションになっていました。
大きな布地にかな文字で百人一首か
ら好きな歌を何首か書きました。
先日の記事で紹介した 『空』 の字は硬めの指定でしたが、
かなは大きさも字体もゆるやかにとの指示でしたので楽しく
するすると筆を遊ばせました。書いた時は墨が薄いかなとも
思いましたが、物になってみるとそれがかえって控えめで
良い感じになりました。
平安時代の歌は今の言語と違う上にかなの響きがとても美し
くて大好きです。特に藤原実方の 『かくとだにえやはいぶき
のさしもぐささしもしらじなもゆるおもひを』 は筆を運ぶ楽しさ
が抜群です。草の字だけを漢字にしてアクセントをつけました。
さて、次々に品物になっていく様を見るのは楽しいものです。
空の布も試作を始めた模様、手芸も技術ですなぁ。
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