
一日休みを拵えて、東京大田区で遊んできました。まずは小ざっぱりと夏の汗を流しに銭湯へ、場所は贔屓の 『六郷温泉』 10時開店直後の男湯はご常連のご隠居さん数名の空き空き状態、ゆっくりと一番湯を使ってきました。これで460円ですから堪りません。あんまり空いていたので脱衣所の写真も数枚撮ってきちゃいました。ヘタに携帯カメラなどちらつかせると有らぬ疑いをかけられる心配もある昨今ですから少々緊張しましたが、逮捕されることもなく風呂から上がりました。さっぱりと汗の引いたところで、大森の贔屓のおそば屋さん 『布恒更科』 へ。

開店直後のお店は数名のお客さんがビールなど呑んで楽しんでおりました。迷わず 『もり』 を注文し、樽仕込みの醤油で作る濃いつゆとおソバの醍醐味を楽しみました。釜前に2代目店主の伊島氏の姿は見受けられず、お若い方が茹でていましたが代替わりでしょうか?おソバは遜色なく美味しかったです。やはり、もりソバは江戸前が嬉しいですなぁ。

帰り道、蒲田の立体交差を車を運転しながら撮影。京急の赤い電車が写り込めば申し分ないのですが走りながらではそうそううまくはいきません。踏み切りが無くなり、環八との交差点は立体になり、ずいぶん渋滞が解消したと思いますが、箱根駅伝での重要なポイントである 『蒲田の踏切』 が無くなってしまったのは何となく寂しいものです。
変わる街東京の姿を見るにつけ、いずれ銭湯も蕎麦屋も無くなっていってしまうのではないかとの不安がよぎります。何より寂しいのは場所が無くなることもさり乍ら、その風情を解する人が居なくなることが断腸です。昨今の街中温泉施設や、活気のあるラーメン店も新しい文化として歓迎ですが、お江戸伝来の湯屋と蕎麦屋は是非にも残して欲しいものです。
内風呂で汗は流せますし、おソバは打てば食べられます。でも、銭湯に行きたい!お蕎麦屋で手繰りたい!という日があるのです。今日は大田区でそんな小さな贅沢を満喫してきました。庶民にとって大きな贅沢は敵ですが、小さな贅沢は心強〜い味方です。
ああ、いい休みだった。 ありがとう、大田区。