昨夕、鎌倉 『てんぷら大石』 さんの20周年をお祝いかたがた家族で食事に出向きました。

長らく工事中だった段葛もすっかり補修が終わり、きれいになりました。灯籠の石が新しくて墓石のようだと概ね評判は芳しくないものの、作り立てはまあそういったものでしょう。10年経ち、30年経ち、50年経ち風雨に晒されて年季が入ればぐっと落ち着いた雰囲気になるでしょう。植え替えた桜も10年も経てば見事な花のトンネルになりましょう。

久しぶりに大石俊明さんの揚げる天ぷらをカウンターでゆっくと堪能して、またまたとっぷりと陽の暮れた段葛を千鳥足で歩いて帰ってきましたが、以前はなかった足元の照明が明るく上に向かって照らされ、ああ花の時季ならさぞイイ気分であろうなぁと想像して歩きました。
神奈川県民にとってやはり、鎌倉は特別な場所だと思います。八幡様を中心に築かれた要塞都市は、南に相模の海を臨み、北に山を背負って扇状に広がります。幕府の時代は終わっても、歴史の重みのようなものを感じる古都は、京都とは一味違った趣を感じます。増して、近いということに加え知り合いも増えましたので尚更の愛着を感じます。
てんぷら大石さんの、益々のご発展をお祈り申し上げますとともに、鎌倉という街との末永いご縁を願うものであります。
美味しかったな〜、車海老、鱚、鮎、雲丹、穴子、空豆、蓮根・・・