2016年07月10日

 じゃくちゅうじゃ




家人が京都へ行って来ました。8月に計画されているベトナム料理の会の料理人高谷亜由さんと、秋に計画されているポルトガル料理の会の料理人丹田いづみさんとの打ち合わせです。お二人とも京都を拠点にご活躍ですが、ここ横浜新井町にも出張して下さいます。

お土産に細見美術館で手ぬぐいを買ってきてくれました。伊藤若冲の群鶏図です。何と!原画は若冲81歳の作であるとか、落款の上に 『米斗翁八十一歳画』 と書いてあると、手ぬぐいの栞に解説がありました。若冲は85歳まで生きたと伝えられています、江戸後期にしては異例の長寿!しかしながらこの絵の筆の若々しさはどうでしょう。物理的に加齢はしても、絵に向かう気力には老いぼれた感じはありません。

俗に東の北斎、西の若冲などと比較されますが、北斎も死ぬまで絵筆を折らず、晩年は画狂老人と名乗るなど、描画への執念には共通したものを感じます。が、年齢的には若冲が50年以上の年嵩で江戸と京都という距離はありますが、北斎が若冲の絵に刺激を受けたであろうことは想像に難くありません。

手ぬぐいとして使うには畏れ多い画風の水墨ですが、思わず日付と署名をしてしまいました。一目見たときの感動を 『若冲の鶏だー』 としたためましたが、 『若冲の鶏じゃー』 の方が良かったなぁとささやかな後悔をしています。

生誕300年伊藤若冲絵師の画業専心に感服しました。

posted by かまなりや at 00:00| 書・画