2016年08月14日

 りょくゆう




CAC様の50周年記念品製作の今月納品分は織部の愛称で親しまれた緑色の釉薬 『緑釉』 です。この釉薬は酸素を多く供給して焚く酸化焼成なので、緊張感があります。普段、酸素を抑えた還元焼成ばかり焚いている身には酸化は調子が合いにくく、うっかり窯内の雰囲気が還元に寄れば、緑の色は赤く変色してしまいます。これは釉薬に含まれる酸化銅が還元すると銅特有のアカガネ色に発色するという化学反応です。

どうやら、この窯は上手く焚けました。今月はこの酸化の窯をあとふた窯焚く予定です。灯油の窯は炎が脂っこいので、酸素不足にならないように気を付けて焚きましょう。

暑いのなんのとはいっておれませんな。

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posted by かまなりや at 19:00| 焼きもの