2017年03月18日

 ら く




東京国立近代美術館で開催されている 『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』 を観てきました。初代長次郎を筆頭に家祖宗慶から脈脈と続く代々の作品群は、只一服の茶を喫するためだけに作られた茶碗という道具を越えて正に宇宙に散りばめられた星星を眺めるような展示となっておりました。全体では三代目の道入さんの作がやはり良くて人気が頷けましたが、個人的には五代宗入さんの慎ましやかな作品に惹かれました。本阿弥家と縁戚であることや、琳派との交流もあり、徳川の世が磐石となるこの頃がやはり楽の家も安定していたのであろうかと歴史に想いを馳せながらしみじみと鑑賞しました。当代15代は更に、茶碗や茶入れを実用器物から発展してある種の彫刻的作品として存在を高めているようにも見受け、伝統の継承と時代の表現という難題を 『美』 という観念で見事に昇華しているように感じました。

最近とんと碾き茶を点てて飲んでいませんが、久しぶりに美味しいお茶が飲みたくなりました。楽茶碗でいただければ最高ですが、楽は持ってませんので自作の焼き締め茶碗で辛抱しましょう。 さて、茶筅はどこへやったっけ?

< 画像はミュージアムショップで購入した一筆箋 >

posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの