2018年02月06日

 尺取改




化粧を加味して、より木のイメージを強くした尺取カップの改良版が焼きあがりました。横向きの轆轤目に対して縦方向の化粧土(ワラ刷毛を使ってサラッと装飾)が上へ伸びる木の感じを醸すという趣向なのですがはて、作者が描くイメージが手に取る方とどれほど同調するかは心もとないところではあります。

東京生まれ横浜育ち所謂街育ちの私は、茨城での修行中に山の仕事を経験する機会に恵まれました。木のこと、土のこと、水のこと、鳥のこと、などなど山仕事の親方からとても貴重な知識と体験を仕事を通して学びました。それまでは『足裏に土踏む力の無い』奴だと云われていましたが、この体験を通して少しは足裏に地面を捉える気持ちが生まれたように思います。(それまでは、そういった意識すらなかったのです)

山や川のある地方で生まれ育った人たちには、生来そういった地力が備わっているのが羨ましい限りですが、持って生まれなかったことや育った環境を恨んでも始まりません。後付けの感性であろうと、それはそれなりの柔和な力は微弱ながらも揮発することでしょうから、それに同調してくださる街生まれの方にでも好んでいただけるなら存在の価値は零ではありますまい。と、自作を相対化することで己の力足らずを正当化してしまいましょう。

はい、ごちゃごちゃと失礼いたしましたー。

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posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの