2012年08月28日

 おふけ


下の記事に書いたとおり釉薬を扱うのが苦手ですが、施釉陶器(くすりもの)を
使うのは、大好きです。今日は暑さも心持ち落ち着いたようなので、お燗で晩酌
しています。いただきものですが、静岡は 『高砂』 の純米生酒で日向ほどの
お燗をしてちびちびなめつつ書いています。富士山の伏流水で仕込んだお酒は
実に綺麗で旨いです。 

 今日の器は瀬戸赤津(せとあかづ)の御深井(おふけ)です。
 古くは名古屋城の中で焼かれたというお庭焼きで、今は瀬戸
 のスタンダードとなっていますが中でも赤津七釉として有名
 な御深井釉は焼き方で微妙に表情が変わる長石系の釉です。

細かい貫入(かんにゅう)が瀬戸らしい艶を帯びて品の良い釉調ですが、使い込む
ことで落ち着いて愛着がわきます。焼き方によっては古瀬戸のような黄色味が出る
ものもあり、また還元すると青白磁のような青みも出て、コバルトの顔料の絵付け
も映える薬です。瀬戸に行く機会がありましたら志野や織部や黄瀬戸ばかりでなく
この 『御深井』 にも注目して鑑賞してみてください。

なんだか今日は鑑定団の先生のようなこと書いちゃいましたねぇ。

いやぁ〜 良い仕事のもんだねぇ〜 と言いたいところですが、実は
数もののお土産品です。でも使い込んで良い味わいになってきました。


posted by かまなりや at 17:49| 焼きもの