2012年12月13日

 そばもん


 古本屋でおもしろい本を見つけました、手打ちそばの漫画
 です。えーっついにグルメマンガもここまできたかと恐る
 恐る立ち読みしてみるとこれが案外読めて、二冊買っちゃ
 いました。副題に 『ニッポン蕎麦行脚』 とあります。

まだ1・2巻しか読んでいませんが、主人公の矢代稜は祖父から江戸蕎麦の奥義
を伝授された流れの職人、諸国を回って蕎麦打ちをしながら関わった人々に江戸
蕎麦の心意気を伝えるという役柄。短編長編の作りは 『美味しんぼ』 に似てい
ますが単なるグルメではなく、人情劇になっています。作者はビックコミックで
長く執筆している山本おさむ氏、障害を持つ子とその親や地域を描いた 『どん
ぐりの家』 はその代表作でしょう。

蕎麦打ちの端くれとしても実に興味深く、勉強になります。ただ、少々書かれて
いることが聞きかじりなせいか心持ち古くさく感じなくもないのですが、読むほう
でそこを上手に解釈すれば、物語巧者の山本氏だけに人情劇に思わず涙ぐむ
話もあり、先を読むのが楽しみです。

単行本は10巻まで刊行されていてなお連載中ということですから、まだまだ楽し
めそうです。全巻そろえてお正月の休みにはのんびりと蕎麦漫画を読みましょう。

posted by かまなりや at 17:21|