2012年12月26日

 オルトン


今年の窯も昨日無事に終了しました。空気が冷え込んで窯も随分早く冷める
ので、ひょっとしてもう出るかなと思って触ってみると外部はもうすっかり冷め
ていました。そうっと開けてみると中はまだまだ熱く、確認だけして閉めました。
覚えたての頃は早く見たくて、辛抱できずに熱いうちに開けちゃったものですが
急冷は作品にも窯にも良くないので、今はそういうことはしません。中には急冷
して色を出す 『引き出し黒』 という焼き方もあるんですけどね、ウチではそれ
はしません。因みに瀬戸、美濃地方の特技です。

 大震災以降、窯用温度計コーンの銘柄をぜーゲルから
 オルトンに変えました。窯数を炊いてずいぶん慣れました
 が、使い終えたコーンを何気なく窯の上に並べていたら
 どんどん増えて、今では40個ほどになっています。

蒐集癖があり、何か集め始めると止まらない性分にはこの景色がとても結構
に映ります。置ききれなくなるまで置いたら次はどこへ並べようか考えましょう。
同じように炊いたつもりの窯でも、コーンの融け方は少しずつ違った表情があり
ます。これからも炊き続けるたびに微妙に変わった姿を見せてくれるのでしょう。
してみると、使用済みの廃物であるコーンたちも謂わば作品で、可愛く見えます。

年末の夕暮れは、ちくと感傷的な気分になりますな。

posted by かまなりや at 17:15| 焼きもの