2013年07月12日

 はこがき


 久方ぶりに桐の箱に 『箱書き』 をしました。
 伊賀・信楽形の小壺 『蹲 うずくまる』 です。
 昨年の作ですが、縁ある商家へお祝いの品に使い
 ます。ずんぐりした形なので箱もほぼ立方体です。

木箱に書くのには、木材用の墨 『木簡墨』 を使います。にじみが少な
くしっかりとくいつきます、が・・・少々粘性の高い墨汁で筆を速く運べま
せん。そこで、少しだけ水でのばして使っています。たった漢字一文字
の 『蹲』 の字ですが、画数が多いので省きつつも字としての体をなす
ように書きました。

蹲踞の姿勢のような重心の低い小壺は、花を活けてもどっしりと受け
止めてくれます。そんな地に足の付いた、いや更に根の生えた磐石の
ご商売になりますようにと願いを込めて、先様へお届けいたします。

posted by かまなりや at 17:46| 書・画