2013年07月18日

 どよう


 暦の 『土用』 は各季節の間にありますが、夏の
 土用だけが一人立ちして他の土用は忘れ去られ
 ているようにみえます。まあ、元より五行説に基く
 古代中国の暦法で、現代人には不向きでしょう。

あまつさえ、土用の丑に鰻を食べようなんてのはバレンタインのチョコと
同様利害に結びつけた商法に他ならず、この日に何が何でも鰻を食べ
なければいけないわけではありません。こういう商法にはトコトン逆らい
たくなる天邪鬼は土用の丑に特別なことは一切しません。恵方巻きもし
かり、バレンタインなどはもっての外、マスコミに煽られなびく御連中を
横目に、このくそ暑いのに値の張る熱い鰻の照り焼きなどに行列を拵え
て阿呆なことよと、涼やかに活きの良いカツオやイナダなど食べるのが
乙な夏の過ごし方と心得ます。

とは言え、鰻は大好物!夏の痩せた鰻(養殖は措いといて)などには目
も呉れず、晩秋から初冬のそれこそ油の乗った奴を熱い酒と一緒にいた
だきたいものです。でもねぇ、天然物の国産鰻なんてそうそう庶民の口
には入りませんよねぇ・・・

暑い夏を乗り切ったなら、ゆっくりと安価な鰻でもつつきましょう。

※ 画像は、北斎漫画 『鰻登り』

posted by かまなりや at 17:54| 時候・紀行・鑑賞