2014年04月08日

 ワインの栓


 先日のポルトガル食堂は多くのお客
 様にご予約いただき、大盛況でした。
 及ばずながら私も5日の夕食時には
 洗い物をお手伝いしました。

女将が迂闊にもソムリエナイフを持っていき忘れ、T字形の
簡易オープナーで開ける羽目になりましたが、コルクが硬く
てどえらい難儀をしました。そんなこともあったので、ワインの
蓋は早くスクリューキャップに変える方が好いと自論を語っ
たら、丹田料理長曰くあれはコルクでなければいかんのだとの
こと。居合わせた元フレンチシェフの増谷絵師もコルクが一等
いいとのご意見。でも、お二人とも科学的なエビデンスは示し
て下さらず、伝統とか見た目などの情緒論に終始するばかり。

はて、機能的で密封性もよく、難しい開栓用具の必要ない蓋
がなぜいかんのだろうと、コルク栓の良さを調べてみました。
すると、良い点も悪い点もあり2000年頃から順次蓋の改良が
始まっているとのこと。現在は、天然コルク、合成コルク、スク
リューキャップ、新素材の栓の概ね4種類が混在し、各メーカー
が研究を重ねている過渡期であるようです。

各々一長一短があり、これが一番とは言い難いようですね。天然
コルクはそれこそ何百年の伝統があり、ワイン栓の象徴ですが
品質のばらつきやコルク臭の問題があり、他の栓はまだまだ成熟
をみていないというのが現状のようですねぇ。 たまさか良く熟成
されたワインをいただくと、こういう年季は天然素材のコルク栓で
ないと出ないのだろうなぁと知恵の深さに感心します。が、毎日
呑むテーブルワインに過度な熟成を求める必要はなく、パッと開け
て残ったら閉めやすいスクリューキャップが良いでしょう。私など
常飲しているのが一壜500円程度のチリ産カルメネール種の赤
ワインですから、縦保存でいいスクリューキャップは重宝です。

これからもこの栓の論議はそれこそ醸されていくのでしょうけれど、
きっと天然コルクは滅びずに残るでしょう。私は機能重視の質実剛
健派ではありますが、コルクをソムリエナイフで開けるその情緒の
良さはワインを呑む楽しみの一つだと思いますし、抜いたコルクの
香りがとても好きです。でもねぇ、そんな高級ワインはとてもとても
貧乏作家には買えません。何しろ清酒一升に2000円出すのも躊躇
するくらいですから、およそ四合のワインに一万円も二万円もなん
てのは夢のまた夢ですねぇ・・・情けないお話です。

参考記事(読みやすいです) 東京ワインコンプレックス コルクの話

参考記事(かなり専門的) ワイン栓の選択肢 喜多常夫 PDF

posted by かまなりや at 17:11| 水・酒・食材