2014年04月17日

 あげもの


 揚げたての揚げ物は美味しいと思い
 ます。ぱりっと揚がった天ぷら、からり
 と揚がった唐揚げ、サクサクのフライ、
 ほっこりフリット、どれも美味です。

が・・・揚げ物のふやけたものは更に抜きん出て美味だと
思います。もう何度もこの日報では口角泡を飛ばす如くに
主張していますので食傷する方も多いでしょうが、どうにも
黙っていられずついついまた書いてしまいました。

そばつゆの中でほどけた天ぷら、煮込んだカツ、餡かけを
吸い込んだ揚げ麺、中華ソースでからめた唐揚げ、小鯵の
南蛮漬け、うどんに浮かんだコロッケ、おでんのきんちゃく、
炊いたお揚げ、スープをしっかり吸ったクルトン、たれの
しみた中華おこげ、どれもこれも垂涎の美食です。

さてでは、どれが一番かと聞かれたら私は迷わず天ぷらと
答えます。少々衣多めの天ぷらを揚げ置きして油を切り、
甘じょっぱく煮てご飯に乗せたらもう堪りません。さらに
それがお弁当になってご飯につゆがしみてじっとりとなっ
ていたら申し分なし! 数寄の極みと言えましょう。

揚げたてで良し、ふやけて良し、揚げ物は人を二度幸せに
してくれる優れものだと思います。

posted by かまなりや at 17:30| 数寄・骨董・道楽