2018年05月21日

 か ま




おぎのや』さんの『峠の釜めし』の容器に紙製のものが導入されたということをラジオで耳にし、すわ益子焼の陶器製はなくなってしまうのか?つかもとさん釜を焼くのやめちゃうのか?と少々混乱をきたしましたが、良く調べてみると一部の直営店で紙容器を使用するだけで従来の益子焼の釜が無くなるのではないことを確認し、ホッと胸をなでおろしました。やはり陶器にかかわる身にはこの容器は陶器製であって欲しいです。

然しながら容器としての利便性を鑑みれば軽くて丈夫で環境にもやさしい紙の容器(デザインもすっきりしているではありませんか!)も時代の要求であろうかと思います。いずれ段々と重くてかさばる陶器製は淘汰されてしまうかも知れませんねぇ・・・実際、空いた容器の使い道は少ないですもんねぇ・・・因みに我が家では、せんねん灸の燃えがら入れになっています。

まあ、いますぐどうにかということでもないでしょうから、じっくりとその移り変わりを観察しながら益子焼の釜と一緒に歳をとって行きましょう。

posted by かまなりや at 19:24| 焼きもの

2018年05月13日

 しどろぐいのみ




今月一日に見学させていただいた折に買い求めた『志戸呂焼のぐい呑み』が、箱も整って昨日手元に届きました。昨日は江戸川へ出ていましたので、夜の帰宅後に軽ーく冷やでいただきましたが、この器で呑みました。小ぶりで手になじみ、口当たりがとても滑らかで気持ちの良い器です。心持ち失透した釉はお酒で湿るとねっとりと艶っぽく、地味ながらとても色気のある器だなぁと感じました。

まるで挽き茶の茶碗を小さくしたような姿の一部には飴色の釉がたれて、所謂ナダレの景色を作っています。茶器ならばこちらが正面でしょう。小さいながらも遠州好みの逸品、大事に使って時代が付けばさらに味わい深い器になることでしょう。
 
また一つ、良いコレクションが増えました。うれしい、うれしい。

関連記事 2018年5月1日 しどろやき

posted by かまなりや at 18:18| 焼きもの

2018年05月01日

 しどろやき



浜松へ出ばった帰り道、島田市の『志戸呂利陶窯』さんへ立ち寄り見学させていただきました。窯元二代目の青嶋利陶さんに志戸呂焼について色々とお話を伺い、窯やろくろ場を見せていただきました。大井川鉄道が側を走る山あいの窯場はのどやかな雰囲気で陶器の仕事にはとても似つかわしいなぁと思いました。


乙なぐい呑みを一つ買いました。土味はねっとりとキメ細かく、地薬の釉薬がてろりと溶けていかにも遠州好みといった雰囲気です。几帳面なろくろ挽きながら心持ち口縁に変化をつけている造りが心憎いです。箱をお願いしたのでまだ手元にありませんが、手元に届いたら早速この器でお酒を呑みましょう。

志戸呂は地名では『しとろ』と読むそうですが、陶器はしどろという表記の文献が残っているそうです。静岡県には他に森焼、賤機(しずはた)焼という窯業地があります。愛知の窯業地に比べると少々地味な印象ですが各工房がしっかりと地に足をつけて仕事をしていて好ましい限りです。今回は志戸呂しか廻れませんでしたが次回は森焼や賤機焼にも足を伸ばしてみましょう。

良い勉強ができました。

posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの

2018年04月05日

 モミガラ



焼き締め用に使う籾殻を1月に笠間で買ってきました。大きなビニール袋に入って200円という破格(茨城に住んでいた頃はタダで幾らでも貰えた)でしたが雨ざらしで湿気って居り、忙しさにかまけて放ってあったのを先週やっと干し始めました。暖かくなってきたのでこのままではカビが生えて使いにくくなってしまいます、そうなっては200円も高い買い物になって業腹ですので、裏庭にシートを敷いて籾殻を広げました。

かれこれ一週間、お天気も安定して昨日などは暑いくらいでしたのできれいに干しあがりました。さて、これで今年も籾殻を使った炭化の焼き締めが焼けます。年々ワラやモミガラが手に入りにくくなりますが、日本人は稲藁や籾殻をとても重宝に使用してきた民族です。これからも使い続けていきたいものです。

桜の時期に干したので、花びらがたくさん混じってしまいました。まあ、これもまた乙なもの、一緒に焼いてみましょう。

posted by かまなりや at 18:26| 焼きもの

2018年04月04日

 デザート皿



ジョニー(johnnyxxx)こと、増谷考紀さんからのご注文品が出来上がり、昨日納品して来ました。本日から世田谷松陰神社 Grand Arbre(ゴン アルブル)にて個展がスタート。昨日はその搬入にぎりぎりで滑り込みました。


増谷さんのデザインスケッチです。スケッチは有機的な感じですが、私がピリッときたのは『出来るだけフラットに』という文言。これが無ければ手捻りではんなり作りたいところですがこの一言で職人魂にメラメラと火が点き、ビシッと型物で仕上げました。

作家さんご本人もとても気に入ってくださり、早速今日の初日にデザートを盛った写真がジョニーさんのインスタグラムに揚がっていました。増谷さんの個展は本日から2週間、お近くの方はぜひどうぞ。

関連記事 2018年3月25日 つちがた

posted by かまなりや at 16:45| 焼きもの

2018年03月25日

 つちがた




フラットな面の平丸皿のご注文をいただき、試作しています。あくまで試作品ですので土の型での型おこし成型ですが、中々良い感じにできました。型は石膏で作るのが定石ですが、試作で石膏型を作ってそれを使わなくなると石膏の型ばかりが増えてしまい始末に困りますので再生のできる土型が重宝です。

いよいよ量産となったらば、きちんと石膏型を拵えましょう。

posted by かまなりや at 18:14| 焼きもの

2018年03月14日

 珈琲碗




コーヒーを飲む習慣がありません。日本茶、紅茶は頻繁に嗜みますし、麦茶は通年常飲していますのでお茶類は好物です。では、お茶の器は『湯呑み』かといえばそうではなく、コーヒーカップを使っています。熱いお茶を飲むのに持ち手があるのが好ましいからで、この機能性の良さは湯呑みには無いものだなぁと感心しつつお茶をカップで啜っています。

職業柄たくさんのカップを持っているのですが、今のところのお気に入りは画像の三点。左から大きい順に工房草來舎・大越さんの薪窯カップ、砥部焼梅山窯の呉須赤絵、笠間の鯨井円美さんの失透系釉、です。草來舎は質実剛健実直な王道陶器、砥部焼きはずっぽし民芸、鯨井さんのは笠間らしい作家物、これをその日の気分とお茶の種類で選ぶのは日々の楽しみです。

自分の作品は・・・?

案外、使わないんですよねぇ。

posted by かまなりや at 19:34| 焼きもの

2018年02月16日

 ひかるだんご




ひと月に七ヶ所の保育園を廻る『出張教室行脚』も無事に一段落しました。至らぬ講師で、各保育園の保育士さんたちにはご面倒をかけ通しでしたが、にこやかな保育士さんたちの心配りと園児さんたちの元気に励まされ楽しく教室を務めることができました、本当にお世話になりました。

今年度は新川崎の保育園さんで『光るつちだんご』作りを初めて実践させていただきました。巷では完全に球形のカラフルな土団子キットなどが市販されていますが、いびつながらも自分の手で拵えたお団子をガラスの小瓶で丁寧に磨いてもらいました。画像は4歳のお子さんの作品、とても感じのいい団子に仕上がりました。これは、焼かずにこのまま乾かして完成です。たぶん、飾り物にする以外これといった使い道は無いと思うのですが、自分で丸めて大事に磨いたおだんごがお子さんにとって愛着のある言わば『宝物』になってくれればいいなと思います。

こちらの保育園のベテラン保育士さんから、『3歳なら3歳の時点で経験しておくと良い事というのがあって、それがあるから4歳になれるんですよ。』と、教えていただきました。なるほど、日に日に成長するお子さんにとっては一瞬一瞬が大切なのだろうなぁと納得しつつ、この土団子作りも4歳さんにとって自分の心をも磨く貴重な経験になってくれていれば良いなぁと思いました。

さて、早くも来年度のご依頼をいただいており有り難い限りですが、まずは今年度の教室が順調に一区切りしたことを喜びつつ(素焼きは終わりましたが本焼きはこれからですのでまだ完全に終わってはいないのですが・・・)各保育園の関係者の皆々様には心中よりお礼を申し上げます。

屏風ヶ浦保育園様
屏風ゆめの森保育園様
みなみひの保育園様
新川崎みらいのそら保育園様
オハナ新羽保育園様
オハナ上永谷保育園様
オハナ鶴ヶ峰保育園様

誠にありがとうございました。来年度も、何卒よろしくお願い申し上げます。

posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの

2018年02月06日

 尺取改




化粧を加味して、より木のイメージを強くした尺取カップの改良版が焼きあがりました。横向きの轆轤目に対して縦方向の化粧土(ワラ刷毛を使ってサラッと装飾)が上へ伸びる木の感じを醸すという趣向なのですがはて、作者が描くイメージが手に取る方とどれほど同調するかは心もとないところではあります。

東京生まれ横浜育ち所謂街育ちの私は、茨城での修行中に山の仕事を経験する機会に恵まれました。木のこと、土のこと、水のこと、鳥のこと、などなど山仕事の親方からとても貴重な知識と体験を仕事を通して学びました。それまでは『足裏に土踏む力の無い』奴だと云われていましたが、この体験を通して少しは足裏に地面を捉える気持ちが生まれたように思います。(それまでは、そういった意識すらなかったのです)

山や川のある地方で生まれ育った人たちには、生来そういった地力が備わっているのが羨ましい限りですが、持って生まれなかったことや育った環境を恨んでも始まりません。後付けの感性であろうと、それはそれなりの柔和な力は微弱ながらも揮発することでしょうから、それに同調してくださる街生まれの方にでも好んでいただけるなら存在の価値は零ではありますまい。と、自作を相対化することで己の力足らずを正当化してしまいましょう。

はい、ごちゃごちゃと失礼いたしましたー。

関連記事 2018年1月18日 けしょう

posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの

2018年01月25日

 ひょうけつ



今朝は頗る冷え込んで、関東横浜も朝の外気温は氷点下になりました。消え残った雪を持ち上げるように、すっ飛び長い霜柱(正に、はしら)が立って歩くたびにザクザクと音がするほどでした。


外に置いてある釉薬は氷りついてシャーベット状になり、かき混ぜるのがいつにも増して難儀でした。フローズンビールや氷結焼酎なんてのは乙ですが、氷結釉薬なんて、シャレにもなりません。

今週はこんな冷え込みが続く模様、うっかり作品を凍結させてしまわないように、防寒対策おさおさ怠り無く、上手に暖房を活用するとしましょう。

燃料費が嵩むなぁ・・・やれやれ。

posted by かまなりや at 18:41| 焼きもの

2018年01月19日

 かがみびらけてない




お正月の御供え餅を下ろして鏡開きをしなければと思いつつ、未だ鏡開けていません。まあ、飾ったのが4日ですから小正月が終わってからでいいかなどと悠長に構えていたら、あれよと下旬に突入。今月は7ヶ所の保育園さんで出張教室をいただいており、その繁忙の結果なのですが、保育園教室は園児の皆さんが頗る真っ直ぐに取り組んでくれて、それはそれはステキな作品を作ってくださるのでストレスはまったく無いですし、むしろとーっても楽しいのですが、そんなこんなでお飾りがついつい後回し。

でも、本業である陶業の忙しさですから、我が家のご本尊『信楽焼の御タヌキ様』も許してくださることでしょう。どうか御タヌキ様、もうしばらくのご猶予を御願い上げ奉ります。

posted by かまなりや at 18:51| 焼きもの

2018年01月18日

 けしょう




尺取りカップ』に白土で化粧掛けをしてみました、雑木のイメージです。これにこの後、尺取虫をイメージした持ち手を付けます。持ち手も保護色にして白掛けをしてみましょう。

さて、どんな仕上がりになるでしょう。

posted by かまなりや at 18:02| 焼きもの

2018年01月13日

 本業始め




工房の仕事始めは素焼きの初窯を焚きながら、気を引き締めて早朝の轆轤仕事をしました。寒いのでお湯を使って挽いていたら、ほんの2時間ほどで右手が霜焼けのようになっちゃいました。

体はまだまだ、ぶったるんだままのようです。

posted by かまなりや at 21:37| 焼きもの

2018年01月04日

 はじめ


2018年、陶房かまなりや、始動しました。


仕事始めはまず、朝一で『うどん』を打ちました。昨日生地を30人分仕込み、半量の15人前は昨日のうちに打ち終え、もう15人前を今朝打ちました。


そして日中は、磯子区の保育園児さんたちの土笛を20個造作。地味な仕事ですが細かな作業なので手間がかかり、きれいに仕上がった頃にはとっぷり陽も暮れました。お正月三が日だらだらとほろ酔い気分で居食いしていたのでエンジンはイマイチ吹けませんでしたが、やるべきことを終えてイイ気分です。さて、明日から本格始動します。まずは江戸川の出稽古先へ明日明後日と二連勤、うどんはお年賀に差し入れします。そして7日8日は益子KINTA邸で『鮨の会』(これは仕事ではないかな)9日からはビッシリとスケジュールを詰めてあり、今月はたぶんこの先休みなし!

さてさて、体調管理だけはしっかりと整えて今年の仕事に挑みましょう。

posted by かまなりや at 18:40| 焼きもの

2017年12月18日

 かきがら




冬の晴天が続く日中、牡蠣の殻を干しています。この殻は、11月の鎌倉ゑんさんのイベントで蒸し牡蠣として売られた物。私も伺っていただきましたが南三陸産のとっても美味しい牡蠣でした。殻は廃棄するということでしたのでお願いして頂戴してきました。いずれこの殻は焼き物の釉薬代わりに活用します。参考サイト『わかてん・貝殻焼き締め』

関東地方はこの時季らしいからからの晴天が続いていますが、日本海側はどっさりと雪が降っている模様。関東生まれには雪国の生活は想像を絶しますが、大きな被害などが出ぬよう祈るばかりです。さてさて、いよいよ今年もあと10日ばかり、週末には冬至です。インフルエンザも流行の兆しを見せ始めました。何卒皆様ご自愛のほど。

posted by かまなりや at 17:09| 焼きもの

2017年11月25日

 りくおう




ドラマ『陸王』を見ています。テレビを持っていないのでリアルタイムでの放送視聴は出来ませんが、TBSの番組公式サイトの無料配信サービスで楽しんでいます。第5話まで進みましたが、毎回熱い盛り上がりで感動の涙に咽びつつサイトのグッズ通販でマグカップを発見。

買っちゃいました。

ドラマの中で開発される『足軽大将(地下足袋)』も売り出さないかなー、絶対欲しいけどなー。

posted by かまなりや at 17:26| 焼きもの

2017年11月23日

 つちぶえ




今年も、三歳の保育園児さんたちの土笛加工に着手します。形は先月の間に各保育園で一緒に作ってあります。それを一つ一つ音が出るように造作します。(今年度は40個ほど)楽しい作業なのですが、年々老眼が進み目がおぼつきません。

音が出て喜ぶ園児さんたちの笑顔を楽しみに頑張りましょう。

posted by かまなりや at 18:23| 焼きもの

2017年10月27日

 えつけ




先月、品川で開かれた友人ご夫妻の作品展で買ってきたマグカップ。もう長くお付き合いさせていただいている長野県泰阜村の『工房 草來舎』さんの作品です。絵付けはご主人の大越慶さんの手によるもので、茶目っ気たっぷりの電車の染付けがクスッと一笑を誘う楽しい作品です。

こどもの時分、荻窪界隈に住んでいましたので、中央線の線路踏切へ行って電車が来るのを待つのが好きでした。オレンジ色の中央線や、黄色の総武線、たまに『特急あずさ』などが通ると無邪気に手を振ったものです。熱心な鉄道ファンではありませんが、電車を見るのは今でも好きで、このカップを見ているとあの頃の気持ちを呼びおこされて何だかホッとします。

陶磁工芸は、用を美徳とする風潮があって、使ってこそその器物が生きるなどといわれますが、どうしてどうして眺めていてホッとするこういう器も良いものです。

見て楽しく、使って嬉しいカップ。草来舎さん、いい〜仕事です。

posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの

2017年10月08日

 ほぬ




ハワイへ旅行した方からお土産に緑の海亀のマグカップを頂戴しました。現地では縁起の良い動物で『honu』と呼ばれるそうです。南国の陶器らしくとても華やかな色合いで、彼の国の明るさが伝わってくるカップです。きっとハワイの皆さんはこういった陶器でコナコーヒーを召し上がっているのでしょうねぇ。

コーヒーを飲む習慣はありませんが、ウクレレを弾きながらこのカップで紅茶などいただきましょう。

posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの

2017年09月11日

 えんとつ




窯の煙突を修理しました。陶器の窯を買ってからかれこれ25年超、あちこち直しながら大事に使っていますが、いよいよ煙突が錆びて朽ちてしまいました。そこで、使える部分は残しつつ、修理ついでに引き回しの向きも変えました。今までは東側に抜いていたのですが横部分が長く少々効率が悪かったので横に這う部分を短くすべく北側の壁に穴を開けて引き回しました。これでまた、暫くは安心して窯を焚けます。還元よりの窯ですから高さは控えめですが、もし引きが悪いようならもう1、2本縦を足してやりましょう。

おかげで煤だらけです、風呂に入って汚れを流すとしましょう。

posted by かまなりや at 21:49| 焼きもの