2015年07月27日

 夏 窯




この猛暑の中、本焼きの窯を焚いています。もう何年も夏を越えてきましたので慣れっこですが、やはり暑いです。窯の中は1200℃工房内は窓を開けていても39℃ほどになっています。1時間ごとに調整をしていますが、汗が乾く暇がありません、工房から外へ出ると猛暑も涼しく感じます。

おいら焼き物屋だぞ、暑いのなんかへっちゃらだい、夏なんかに負けないぞー。

あ、つい退行してしまいました、失礼いたしました。

暑中お見舞い申し上げます。

posted by かまなりや at 18:09| 焼きもの

2015年07月14日

 まるしめねこ




これが、今戸人形復刻版の招き猫その名も 『丸〆猫』 です。 かわいいでしょ〜う、横を向いてまるで顔を洗うかのようなしぐさで招く感じが実に猫の姿をよくとらえています。右側の大きな方は、目が笑っているようにも見えて更に愉快。小判を抱いた小さな猫もこれまた愛嬌があり、商売繁盛請け合いです。

この丸〆のシリーズはいくつものバージョンがあって迷うほどでしたが、私は右の昭和戦前形と左のひと回り小さな小判形を二つ頂いてきました。裏にはどちらも丸に〆の印が刻印されているのが如何にも江戸風で洒落てます。



何事もまあるくしめる験担ぎ、なんとも縁起の良いものです。

芋乃市場に飾ってお客様のご健勝と商売繁盛を丸〆ましょう。

関連記事 2015年7月3日 いまど

posted by かまなりや at 18:10| 焼きもの

2015年07月12日

 からから




今日も暑くなりました。横浜新井町では室内でも30℃を超えて、真夏の陽気。きっと多治見や熊谷では35℃を超えて猛暑日になっていることでしょう。

画像は沖縄の泡盛用の徳利、金城敏男さんの 『カラカラ』 です。魚文の線彫りが沖縄らしい味わいを醸す乙な酒器ですねぇ。暑いときには暑い地方のお酒が美味しく感じます、今日はこのカラカラで泡盛でもいただきましょう。

でも乾杯はやっぱり、オリオンビールですかな。 三ツ星マークのね。


posted by かまなりや at 16:42| 焼きもの

2015年07月09日

 ORTON




窯内の温度を視覚的に測る指示具の国産ゼーゲルコーンがどういうわけかたいそう高くなってしまい、コストがかかりすぎるので米国産のオルトンコーンに変えてしばらくが経ちます。買い置きのゼーゲルはあと2本を残すのみ、オルトンとの差を体得するのに併用してきましたがいよいよ年貢の納め時です。

うちの窯は1250℃〜1280℃の温度で焚いていますので、ゼーゲルだとSK8〜9という番手。一方のオルトンは9番で1260℃〜1280℃という溶倒温度です。だいぶ慣れてきましたが、やはりちょっと高めになってしまいます。悩ましいところですが、うまく調整していくほかありますまい。

今日は久しぶりに酸化の本焼き窯を焚いています。ほとんどが織部釉の作品、これは還元では赤く発色してしまいますので、酸化焼成をして緑色の発色を狙います。そして、今日も予熱でお洗濯乾燥!今日は素焼きよりもさらに窯が熱くなりますので、バンバン乾きます。女将もご満悦、私も予熱が無駄にならず得した気分。

只今窯内は1200℃、工房は、乾燥室と化しております。

関連記事 2015年7月6日 しつど

posted by かまなりや at 17:53| 焼きもの

2015年07月03日

 いまど




今戸人形の復刻を手掛けていらっしゃる吉田義和さんより、作品展の案内状が届きました。以前から吉田さんのお仕事には興味を持っていて、一度お会いして今戸人形のことや東京の焼き物について教えを乞いたいと思っていました。数多ある今戸人形の復刻版を一堂に観ることができるなんてワクワクします。

やはり一番気になるのが 『丸〆猫』 画像のDMの一番右端の招き猫です。ちょいとハスに構えて招く姿は何とも愛嬌があり、真っ直ぐ招く上方風の猫よりも乙です。販売をしているようならぜひひとつ買い求めてきましょう。

会期は7月11日から、東京青山のべにや民芸店での開催です。

私は13日(月曜日)に伺う予定、楽しみ、楽しみ。

関連記事 2012年11月11日 まるしめ

posted by かまなりや at 17:03| 焼きもの

2015年06月26日

 つちあそび


 屏風ヶ浦保育園さんの陶芸教室に行っ
 て来ました。今日は今年度の第二回目、
 先月土ごしらえをした粘土が良い硬さ
 になったので自由に遊んでもらいました。

今年の年長さんは、昨年の年中さんのころから一目置く造型
巧者ぞろい。どんどん作っていく姿に目をみはるばかり、画像
の作品は龍なのだそうですが、うねる感じにとても生き物らし
さが感じられました。

今日のねんど遊びは、残念ながら作品として残すことはできま
せんでしたが多くのお子さんから 『たのしかった』 というお声
をいただき、温かな気持ちになって帰ってきました。形は残り
ませんでしたけれど、純粋に手触りや質感を楽しんでほしいな
という思いは伝わったようですね。 めでたし、めでたし。

本日の特選 『カタツムリの島』 季節感があっていいですねぇ。

関連記事 2015年5月18日 どろんこ

posted by かまなりや at 17:20| 焼きもの

2015年06月20日

 コーミンカン


 毎年開かせていただいている地元子供会の
 一日陶芸教室を今年も新井町公民館で開か
 せていただきました。今日はお天気も回復し
 て風も爽やかでいい気分でした。

新井町にはついに自治会館が新築落成しました。でも、公民館は
残ります。陶芸教室はやはり公民館での開催が良いです。みんな
で床にぺたりと座って座卓の上で作るスタイルはここ数十年変わ
らず続いています。

机に椅子は楽ですが、板の間で膝を交えて一緒に作る同時体験
をすることもデジタル世代の子供たちには、コミュニケーションの
一助になって必ずや人格形成に役立つことでしょう。そのお手伝
いが焼き物を通してできることは、レッスンプロを自認する作陶
家としては嬉しい限りです。

来年もぜひ、よろしくお願いいたします。

posted by かまなりや at 18:05| 焼きもの

2015年06月19日

 さぶかぜ


 今日は正しい使い方の備前焼のお皿、
 写真に撮るならもう少しきちんと盛れ
 ばよかったとぼやくO型女将。今更遅い
 よーと、パチパチ撮っちゃいました。

この備前焼は一般的な備前の田土(ヒヨセ)ではなく、寒風と
云う地区の山土を使ったものだと思います。耐火度が高く、田
土特有の渋い色合いより白く焼きしまっています。作者は渡辺
聡さん、森陶岳さんのお弟子筋の作家さんです。

田土のゴマ、サンギリといった降灰と土の織り成す窯変は備前
の見所ですが、山土の明るい備前も良いものですねぇ、特に夏
場に使うには涼やかで良い感じです。鰹の造りもとてもよく映え
ています。

盛り付けの荒々しさも器の良さでカバーされちゃいますね。

さぶかぜ陶芸の里

posted by かまなりや at 18:06| 焼きもの

2015年06月15日

 てんぴ


 梅雨の晴れ間、土を天日に干していま
 す。水簸し、篩を通し、沈殿した泥漿
 を布を敷いた容器に入れ、後は程よい
 硬さに乾くのを待つばかり。

今日はとても気温が高く蒸し暑い日ですが、干し物には絶好
の陽気。夏も冬もお天道様は有り難いものです、感謝!

posted by かまなりや at 12:01| 焼きもの

2015年06月13日

 小鹿田


 『おしかだ』 と読みたくなる地名です
 が、『おんた』 と読みます。九州出身
 の方と、焼き物に興味のある方は間違
 いなく、おんたと読めることでしょう。

画像の湯呑みは小鹿田焼きの特徴的な技法 『飛びカンナ』 
化粧掛けをした素地に、しなりのある焼き物用の曲がりカンナ
で回しながら掻き落としをしていく装飾技法です。長く使って
いますが、単純な模様だけに飽きが来ない素朴な器です。

九州にはまだ伺ったことがありませんが、いつかきちんと訪ね
て焼き物の郷を回ってみたいものです。梅雨の大雨で難儀な
様子がニュースで聞こえてきますが、大きな被害が出ないこと
を祈るばかりです。

唐臼の水音を直に聞いてみたいなぁ。

posted by かまなりや at 18:05| 焼きもの

2015年05月18日

 どろんこ


 今年も屏風ヶ浦保育園さんで、新し
 い園児さんたちと陶芸教室が始まり
 ました。今日は土拵え、銘々に原土
 の水簸をしてもらいました。

原土を溶かして篩を通すだけの単純な作業も園児さん達に
は目新しい体験のようで、楽しそうにする子もあれば手の汚れ
が気になる子もいて様々な表情が見受けられます。作業の後
園庭でどろんこ遊び!暖かな陽気が幸いしました。

街中の保育園のお庭の泥と、陶芸土の泥の感触はどう違っ
て感じてもらえたでしょうか。いつかこの経験が皆さんの発達
の糧になると良いなぁと写真を撮りながら思いました。

『陶芸』 なんて云うと堅苦しいですが、とても身近などろんこ
遊びと同じように進めていけたらこの教室も成功でしょう。

一年間、よろしくお願いいたします。

posted by かまなりや at 14:29| 焼きもの

2015年05月14日

 なまがけ


 素焼きをせずに乾燥した素地に釉薬
 を掛けるのを 『生掛け』 と云います。
 素焼きの習慣が定着する以前はこの
 生掛けが常套の手法でした。

画像の作品は今日生掛けで施釉した作品、この鉢、ロクロで
挽いたのは一昨日12日、陽気が良いのであれよと乾いて削
り仕上げをしたのは昨日13日、加えて今日の夏日でカラリと
乾き、生掛けができちゃいました。明日、本焼きをしますが
この作品も無事に窯に納まりました。順調に焼き上がれば窯
出しは17日、何と!6日間で完成です。

長いこと焼き物を作っていますが、こんなに短い時間で完成
するのは初めてです。色々な幸運が重ならなければ、こうは
旨く事は運びますまい、成せば成るというのはこういうことな
のでしょうかねぇ。

posted by かまなりや at 18:21| 焼きもの

2015年05月10日

 つ ち


 水簸土を板に流して干したらば、何
 やらナマコのような形になって一笑
 を誘います。小石が入っているので
 サンショウウオのようにも見えます。

ずいぶん放っておいた土ですのでしっかり沈殿し、上水を
切っただけでけっこうな粘度があり、平たい板に流しても
流れ落ちる心配がありません。水簸の浅い物だと、器状の
物にしないと流れてしまいます。

ついつい面倒で再生せずに放っておいてしまう削り土など
も丁寧に水簸してやればまた蘇ります。これからは水仕事
も楽しくなる季節、面倒がらずに土拵えもやりましょう。

posted by かまなりや at 16:31| 焼きもの

2015年05月04日

 でろでろ


 石膏型を作るべく、土であらかじめ拵
 えた元型に溶いた石膏液を流し込んだ
 らば水分を吸って元型が崩壊してしま
 いました。 あべしー (゚□゚)

元型がいまひとつ乾いていないところへ流し込んだのが失敗
の原因です。型はバラバラ、石膏はデロデロ、見るも無残な
有り様に職人の自尊心は元型同様に崩壊し、その場に崩れ
落ちて泣きました。

どうにも仕様がないのでそのまま固め、写真などを撮って
反省しましたが、いまだ心はヒリヒリ疼きます。

明日、気を取り直して型をとりなおしましょう。

posted by かまなりや at 17:04| 焼きもの

2015年04月29日

 出目金


 金魚それもデメキンの箸置きを試作
 しました。黒泥土を使用しましたので
 クロデメキンです。焼くともっと黒々
 とするので、『らしく』 なるはずです。

金魚という観賞魚は人間が交配し、改良に改良を重ねて
定着させた変種が珍重される、実にマニアックな世界です。
出目金も突然変異で現出した個体を増やして作り出した品
種でしょう。

その一種不気味な姿を写実しつつ愛嬌を醸すのが作り手
の腕の見せ所。自画自賛は憚られるところですが、試作に
しては中々良いのではと思います。さて、これにさらに改良
を加えてもっと 『らしく』 しつつ、道具としての実用性も
追求していきましょう。

いずれ、アカデメキンやパンダデメキンも作りましょう。

posted by かまなりや at 17:31| 焼きもの

2015年04月21日

 益子仕入旅


 益子へ出張り、土とそば粉を仕入れて
 きました。朝5時出発、首都高・常磐道
 は渋滞もなく、友部SAで朝食休憩を
 取って、9時半には現着しました。

午前中に、七井の 『鈴木そば製粉所』 でそば粉を仕入れ、
その足で長年のお取引先 『明智鉱業』 で原料を仕入れ、
いつもお世話になっている 『清窯』 大塚一弘さんの工房
にごあいさつに出向き、効率よく用事を済ませて回りました。

本日一番の楽しみは、お正月にKINTAさんのお宅でお会い
した、坂口さんご夫妻の開いたお店 『キッチン・スロープ』 で
の昼食、KINTAさんご夫妻と同伴で、今月10日にオープンし
たばかりのお店に推参いたしました。

KINTAさんプロデュースの内装は白と黒を基調にした落ち
着いた空間になっていて、そのコンセプトが器にも反映さ
れているというココロニクイ趣向。窓辺にはKINTAさんの
奥さまミユキさんの草木染カーテンが柔らかく陽を通し白
黒の空間を和ませているように感じました。

お料理もとても美味しかったです。お野菜に関する愛と
良識の詰まったお皿でした。

9枚だけですが、お店とお料理の写真をこちらのアルバム
サイト
に揚げました。入場合い言葉は 『ゆめかおり』 これ
は坂口さんの奥様がパンに使われている栃木産の小麦粉
の銘柄です。

益子でのお昼は迷わず上大羽のスロープさんへいきませう。

posted by かまなりや at 18:02| 焼きもの

2015年04月13日

 とうとう


 日本人で、このロゴマークを知らない
 人はほぼいないでしょう。衛生陶器の
 トップブランド 『TOTO』 は日本の衛
 生陶器の六割を占めるそうです。

我々の世代はこのロゴのひとつ前のブランド 『toyotoki
の方が馴染みがあります。だからTOTOのロゴを見ても東
洋陶器の約としての 『とうとう』 をイメージするのですが、
TOTOロゴ世代の人は 『トト』 もしくは 『トートー』 と
いうカタカナイメージをするのではないでしょうか。

アメリカのロックバンドにも 『TOTO』 というのがあり、日本
の陶器メーカーとの関連はないようですが、日本のファンへ
のサービスでこのロゴを示すことがあったとか・・・

あ、何だかTOTOのアフリカが聞きたくなってきた。

オラも一度行ってみてぇぜぇ♪アーフリカー

posted by かまなりや at 00:00| 焼きもの

2015年04月08日

 てんじょうがいし


 居間天井の照明配線を碍子引きにして
 みました。壁の配線と違って引っ掛ける
 だけというわけにいかず、バインド掛け
 の真似事もしてみました。

碍子が整然と並ぶ姿は実に良いもので、見ているだけで焼物
屋冥利に尽きる感慨があります。女房には碍子だらけで物々
しいと不服を云われますが、『これでいいのだ!』 とバカボン
のパパよろしく碍子道楽を貫きました。

グレーのVVFケーブルに一抹の寂しさを感じないでもないです
が、安全には代えがたいですからビニール被服のケーブルも

『これでいいのだ』

関連記事 2015年4月3日 がいしびき

posted by かまなりや at 17:10| 焼きもの

2015年03月09日

 もりつけ


 磯子区の屏風ヶ浦保育園さんで一
 年を通してじっくりと進めてきた陶芸
 教室の作品が焼き上がり、作品をお
 返しに最後の教室へ行って来ました。

ひとりびとりに作品を確認してもらい、出来上がった作品
を使ってみようということで、ちょっと異例の午前のおやつ
会を催していただきました。記念作品ですから、卒園式に
展示します。その前に壊れてしまうといけませんので、使
う真似事ですが、それでもやはり楽しいものです。

個別包装されたスナック煎餅を二つずついただいて、思い
思いに器を使って食べますが、お菓子ですからすぐに食べ
てしまいます。でも、お一人お皿に盛り付けをしている子が
いて、おお、やるなぁと感心しました。実はこの方、時として
物凄い大声を出したり、じっと座っていられないことがあっ
たりと、多分に個性的な女の子。でも、こういった側面を
見るにつけ、ああやはりお子さんの中には色んな芽が内包
されているのだなぁと、得心します。みなさん、立派に卒園
してゆっくり大人になっていって下さいね。焼き物作りが少し
でも皆さんの成長にプラスになっていれば幸いです。

一年間あっという間でした、ありがとうございました。

posted by かまなりや at 18:00| 焼きもの

2015年03月02日

 せらみす


 陶芸教室の生徒さんから、ナギの木
 の鉢植えをいただきました。『梛』 と
 書くナギは奈良県などに多く分布す
 るマキ科の常緑樹です。

特筆すべきはその用土、何と焼き物です、独逸生まれの
『セラミス』 というチップ。見た目の印象と触感はテラコッタ
のシャモットといった感じ。とても吸水が良く、保水性も優れ
ているようです。焼き物屋としては何とも気になる素材、
しばらく様子を見ながら育ててみて、苗が大きくなったら
植え替えをしてみましょう。

木の成長も楽しみですが、この人工用土の可能性に大い
に心をくすぐられるところです。


posted by かまなりや at 18:16| 焼きもの