2017年03月16日

 けしごむ




久方ぶりに消しゴムの判子を彫りました、お世話になっている保育園のキャラクターです。縦30mm横25mmほどの小さな物で、シンプルな図案ながら表情のあるものなのでお顔の掘り具合にはいささか緊張しました。老眼が進む前にはこの手の仕事を得意としていたものですが、目が薄くなるにつれ細かな掘りが苦手になりました。そのせいか拡大画像で見てみると顔の表情が少々硬いように見受けます。

年をとるにつけ、苦もなくできたことができ難くなることに歯がゆさを感じずには居れません。しかし、歳をとるということはこういうことなのだと自分に言い聞かせながら自分を説得し、納得しています。ここから先は気力の勝負になるでしょう、まだまだ黄昏るわけにはいきますまい、せいぜい気張りましょう。

posted by かまなりや at 19:49| 書・画

2017年02月11日

 あんどん




今宵は京都二条から、『なかい家』 さんが出張料理に来てくださり、京丹後 伊根の寒ブリの会を開催いたします。

女将の御下命で、行灯を特別バージョンに書き換えました。芋乃市場と、なかい家さんのコラボレイト。

さてさて、楽しみです。

posted by かまなりや at 17:42| 書・画

2016年11月10日

 じ




芋乃市場女将よりカレンダーを作るから字を書いてくれとの依頼を受け、あいよとばかり引き受けました。ひと月一つの野菜の文字を小振りな和紙に30枚づつ12種類と云うご注文です。苦にはならないことなので空いた時間を見つけて書いていますが、今日は五月の 『筍』 という字を書きました。見る人が飽きないように少々ひょうげた字を心がけて絵のように見える書き方で楽しんでいます。

筍の日の字をタケノコのように見立て、それを色々の大きさにしつつ他の部位は竹林を想像しながら配置して遊びました。字は象形を簡略化したものですが、それをまた絵のようにしていく作業は中々面白く、筆順などは二の次にしつつも筆の運びと緩急を楽しみながら書きました。

まだ全部の字は書ききっていませんが、きっと楽しいシゴトになるだろうと思います。今月末には完成予定、できあがりましたらまた、露悪させていただきます。

posted by かまなりや at 17:51| 書・画

2016年07月10日

 じゃくちゅうじゃ




家人が京都へ行って来ました。8月に計画されているベトナム料理の会の料理人高谷亜由さんと、秋に計画されているポルトガル料理の会の料理人丹田いづみさんとの打ち合わせです。お二人とも京都を拠点にご活躍ですが、ここ横浜新井町にも出張して下さいます。

お土産に細見美術館で手ぬぐいを買ってきてくれました。伊藤若冲の群鶏図です。何と!原画は若冲81歳の作であるとか、落款の上に 『米斗翁八十一歳画』 と書いてあると、手ぬぐいの栞に解説がありました。若冲は85歳まで生きたと伝えられています、江戸後期にしては異例の長寿!しかしながらこの絵の筆の若々しさはどうでしょう。物理的に加齢はしても、絵に向かう気力には老いぼれた感じはありません。

俗に東の北斎、西の若冲などと比較されますが、北斎も死ぬまで絵筆を折らず、晩年は画狂老人と名乗るなど、描画への執念には共通したものを感じます。が、年齢的には若冲が50年以上の年嵩で江戸と京都という距離はありますが、北斎が若冲の絵に刺激を受けたであろうことは想像に難くありません。

手ぬぐいとして使うには畏れ多い画風の水墨ですが、思わず日付と署名をしてしまいました。一目見たときの感動を 『若冲の鶏だー』 としたためましたが、 『若冲の鶏じゃー』 の方が良かったなぁとささやかな後悔をしています。

生誕300年伊藤若冲絵師の画業専心に感服しました。

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2016年03月21日

 ひっこう




今年も港南区のオハナ上永谷保育園の保育証書の筆耕をお任せいただきました。表書きは緊張の一言ですが、裏書きはのびのび楽しく書かせてもらっています。

ご卒園する園児さんたちの輝かしい未来を寿いで、一枚一枚気持ちを込めて書きました。

裏も見てくださいね。

posted by かまなりや at 18:23| 書・画

2016年03月16日

 かいし




友人の娘さんから、京都土産にちょいと洒落た懐紙を頂戴しました。葡萄柄の染付け飯椀にジャコご飯の絵が描かれています。普段無地の懐紙ばかり使っているので、いっそ新鮮です。嬉しかったので字を書いてみました。

じゃこ飯は、美味しいですよね〜。 明日はお彼岸の入り、ご飯をしっかり食べてがんばりましょう。

posted by かまなりや at 21:50| 書・画

2016年01月21日

 日




かまなりや手芸部が、2月に京都へ出張します。その作品用に布書の依頼を受けました、比較的小さな布に 『日』 の字を散らして欲しいとのことで、大小のお日様が照りました。

だいぶ遅まきながら、これが私の書初めです。

posted by かまなりや at 17:40| 書・画

2015年10月20日

 判 子




女将より手芸部のハンコを作って呉れろと頼まれて、老眼にムチ打って小さな判子を掘りました。寸法は、20×30o タグにするのだそうです。こういった小さな仕事は若い頃から得意だったのですが、老眼が進んで近くが良く見えず、ずいぶん荒っぽい掘りになってしまいました。部の口の字などは上側が飛んでしまいました。

若い頃は下書きに寸分たがわぬくらいに掘って依頼者をあっと驚かせたものですが、歳をとるとはこういうことなのでしょう、でもしかし出来上がったものはそれほど悪いデキではありませんし、いっそ荒い掘りが篆刻のような味わいにも通じて好ましいくらいです。職人気質としては納得できるものではありませんが、女将はこれで良いとそれこそ太鼓判を呉れましたので、苦笑いしつつ納品しましょう。

できたことができなくなる道のりも、じんわり享受していくことが歳をとる秘訣ですかな。

posted by かまなりや at 18:03| 書・画

2015年10月08日

 そらしょ




かまなりや手芸部の初作品展が決まり、書の依頼が頻繁になりました。今日は1200×2000の布に大きめの字を少々詰めて書いてくれとのご要望、字は 『空』 が良いとのことで、詰め詰め気味にカキコキと散らしました。

空の字を書くのは二度めで、前のはもう少しゆるやかに散らしたのですが、字が詰まった方が作品にするときにおもしろいのだとか。これは手提げかばんになる予定です。

かまなりや手芸部作品展は10月29日〜11月1日まで、笹倉鉄平版画ミュージアム 『Cafe Jardin』 にて

関連記事 2015年4月7日 ぬのしょ

posted by かまなりや at 17:20| 書・画

2015年09月27日

 あんどん


昨夜、久しぶりに 『芋乃酒場』 が開店しました。一夜限りの居酒屋ですが、串揚げをメインに美酒美肴を楽しむ良い会でした。



半年ぶりに灯の入った行灯は秋の夕闇にあたたかに浮かんで、雲間にかすむお月様を補っているようでした。二升五合(ますますはんじょう)の地口も灯り越しに見るとちょいととぼけた感じが愉快です。

さて、今日は中秋の名月十五夜さんです。お天気があまり芳しくありませんが、宵には雲の切れ間からまあるいお月さんが拝めれば重畳。雨でも降れば寂しいですが、明日の十六夜のスーパームーンに期待をして見えぬ月見と洒落ましょう。

雲っても良し秋の月、ですかな。

posted by かまなりや at 09:00| 書・画

2015年09月16日

 座敷童子




この春に新設された、陶房かまなりや 『手芸部』 から、小まめに書の依頼が舞い込みます。今日は小さめの布に字数多めに書いてくれとのことで、ハテ何を書くべいと暫く思案の末、柳田國男の遠野物語から、ざしきわらしの一文をかいつまんで散らしました。この布はブックカバーになるそうです。

私は魑魅魍魎妖怪の類の実存は信じませんが、人間の心の弱さが見せる空想の物語は大好きです。特に遠野物語のザシキワラシはどこか愛嬌があってウチにも現れてほしいと思ってしまいます。

今日の布は墨をはじく書きにくい布でしたが、筆速を抑えて墨を乗せるようにしました。いっそ吸い込みの良い布の方が早さが出て気分がいいのですが、こういう抑えた書も良い精神鍛錬になります。

さてさて、どんな製品になるのでしょう、楽しみです。

posted by かまなりや at 19:16| 書・画

2015年06月22日

 玄


 芋乃市場手芸部から又もや布書の依頼。
 お安い御用でございと引き受け、幾つか
 のリクエストの中から 『玄』 の字を選ん
 で書きました。

特に深い意味はなく、字ヅラが良いからそれを散らしてみよう
という発想。決まれば後は一気に書くのみ、楽しみつつ、呼吸
を変えて筆を走らせましたが、この布かなりゴワゴワで吸い込
みもなく、筆速は出ませんでした。

幸い今日はお天気で外に干せましたので、手芸部の皆々様が
早速仕事に取り掛かることができました。今月の芋乃市場には
商品として並ぶことでしょう。

今月の芋乃市場は今週木曜日からです、どうぞお越し願います。

関連記事 2015年5月6日 くさ

posted by かまなりや at 17:12| 書・画

2015年05月06日

 く さ


 女将のリクエストでまたもや大きな
 布に字を書きました。前回はお天気
 が悪かったですが今日は初夏の晴
 天の下で、気分良く書きました。

書いた文字は 『草』 やはり篆書体を意識してのびーのび
書きました、この布もバッグになるそうです。朝のうちに土手
の草刈り
をしていたので、五月の草のしんなり感が体に沁み
ていたものか字も心持ちしんなりしたように思います。

書いたのは室内ですが、外の台に干して良い気分。風に飛ば
されないように文鎮で抑えましたが、イイノナホさんのガラス
のウェイト
がキラリと光ってきれいでした。

さあこれから草がモリモリ生えてきます。秋になるまで何度
草取りをすることになるやら・・・憂鬱ではありますが、草が、
虫が、鳥が、活発に生きているからこそ土が清浄になってい
るのですから、嫌がらずにうまく付き合いましょう。

関連記事 2014年4月7日 ぬのしょ

posted by かまなりや at 18:50| 書・画

2015年04月15日

 か な


 先日、芋乃市場女将の注文で書いた
 布の書がクッションになっていました。
 大きな布地にかな文字で百人一首か
 ら好きな歌を何首か書きました

先日の記事で紹介した 『空』 の字は硬めの指定でしたが、
かなは大きさも字体もゆるやかにとの指示でしたので楽しく
するすると筆を遊ばせました。書いた時は墨が薄いかなとも
思いましたが、物になってみるとそれがかえって控えめで
良い感じになりました。

平安時代の歌は今の言語と違う上にかなの響きがとても美し
くて大好きです。特に藤原実方の 『かくとだにえやはいぶき
のさしもぐささしもしらじなもゆるおもひを』 は筆を運ぶ楽しさ
が抜群です。草の字だけを漢字にしてアクセントをつけました。

さて、次々に品物になっていく様を見るのは楽しいものです。
空の布も試作を始めた模様、手芸も技術ですなぁ。

関連記事 2015年4月7日 ぬのしょ

posted by かまなりや at 17:13| 書・画

2015年04月07日

 ぬのしょ


 女将からのリクエストで、大きな布
 に字を書きました。空の字(篆書風)
 です。硬い感じが良いとのご要望
 に丸みを抑えて筆を運びました。

いずれこの布は断裁されてバッグになる予定、5月の芋乃市
場で販売します。大きな字を書くのは気持ちの良いもので、
太い筆にたっぷりと墨を含ませてゆっくりと筆を運びます。
かすれたところは二度筆もお構いなし、墨がぽたりと垂れて
も気にしない気にしない。おおらかな書は字というよりも絵の
ような感覚でしょうか。

今日の空はあいにくの涙雨、本当は晴れた空のもとで書きた
い字ではありましたがお天道様には逆らえません。春雨の空
を恨めしく思いながらも、字は楽しく書けましたので良しとしま
しょう。

posted by かまなりや at 17:36| 書・画

2015年03月17日

 ごそつえん


 今日は関東横浜も急に暖かになり、
 桜の蕾もぐぐっと膨らみました。春
 三月、各学校では卒業式がもう間近
 に迫ってきましたねぇ。

今年も陶芸教室を開かせていただいている保育園さんから、
保育証書の筆耕依頼をいただきました。今日はその裏面書
き、2つの園の分をいっぺんに書きました。同じ法人の園な
ので似たものでも支障はありません、かなでのびやかに書
かせていただきました。

今日は暖かで気分が良く、こういう揮毫のような書にはうっ
てつけの陽気、肝心なのは表の筆耕ですがこれはまた時間
を見計らって落ち着いて取り組みましょう。

今週は暖かくなる模様、股引は畳んでおきましょう。

posted by かまなりや at 17:10| 書・画

2015年02月22日

 よかんみまい


 2月5日の日報記事 『偶偶』 を読ん
 だ方から、宮崎県産の金柑を頂戴し
 ました。本家本元の 『たまたま』 です。
 でかくて、甘くて、美味かったー!

そして今日やっと、寒中見舞いを書きました。立春をはるか
に過ぎてしまいましたので、余寒見舞いですが、これももう
滑り込みといった状態でありましょう。旧正月気分が抜けな
いうちにお届けしなければ・・・

今年も画仙紙はがきに春の字を書きました。でも、まるきり
昨年と同じというのも芸がないので、薄墨の春に少々濃い墨
でかな文字を添えました。右肩に金の桜の花びらをあしらっ
てちょっと華やかにしてみました。明日、宛名を書いて投函
します。暦は早雨水を過ぎ、春はすぐそこまで来ています。

春一番が吹く前にお届けできると良いですねぇ。

特選二枚 左は、蛍が飛ぶような柔らかい線を、右は星が
流れるような筆速のある鋭い線を意識しました。

関連記事 2014年1月31日 げいりっしゅん

posted by かまなりや at 17:30| 書・画

2014年06月09日

 俊斎漫画


 昨日の浅間神社縁日のお土産です。
 タケトミシュンサイ画伯のお絵描き
 煎餅、右は浅間町の友人オサダ氏。
 左はご覧の通り私の似顔絵です。

似てる!本人を知っている人は異口同音にその酷似を礼賛
することでしょう。それも無駄な線がないのが凄い!更に
お祭りの屋台での一発書きですからアドリブ感抜群。

でもこの絵、年が少し若々しく見受けます。それもそのはず、
われわれ友人仲間は中高同級のころからのお付き合い、タケ
トミ氏はその頃からずーっとこれを書き続けています。畢竟
画業35年余り、そりゃぁ目を瞑っても書けますわなぁ。

そういう永のお付き合いで気心の知れた仲間と一緒に歳が
取れるのは、いかほどか有難いことです。

おせんべ割れちゃって、ジグソーパズルになりました。

posted by かまなりや at 16:40| 書・画

2014年06月03日

 革短冊


 あまりに暑い日が続くので、風鈴を
 出しました。でも、短冊が擦り切れ
 てポロポロ、昨日曽田さんに貰って
 きた革の切れ端を提げてみました。

重いかなと思いきや、それなりによく揺れて良い感じです。
形がまっ四角でないのも良いのでしょう、ちょっと鳥の羽
に似ていたので 『あまおおい』 とかなで裏書きしました。
表はなめしてあるせいか墨が乗らず、でも羽の模様を薄く
書いてあります。あまおおいは、雨覆いという字を当てま
すが風切り羽の根元にあたる部分。さぞや学のある方の
命名か、たかが鳥の羽に中々粋な名前を付けたものです。

江戸風鈴はやはり、吊り忍の下に提げるのが乙ですな。

posted by かまなりや at 17:40| 書・画

2014年03月16日

 ぶんちん


 今年も2つの保育園さんから保育証書
 の筆耕のご依頼を頂戴しました。きち
 んと賞状書の訓練をしていない身です
 から、ご理解頂いた上でのお引き受け。

その代わりといってはナンですが、裏書きをさせていただき
ます。保育園のキャッチコピーを薄墨と濃い墨で元気良く筆
を走らせます。これが実に楽しい仕事なのです。

今日は昨年買ったイイノナホさんのガラスペーパーウエイトを
使ってみました。吉祥寺のギャラリーでの個展の際に気に入っ
て貰ってきました、その時には心持ち軽いかなと思いましたが
使ってみるととても良い感じ。よく見ると鳥が葉を運んでいる
模様です。書道の文鎮は味気無い物が多いですが、これは
透明感があって見ていて楽しく、とても気に入っています。

さあ、あとは 『表書き』 これが緊張するんですよねぇ、
明日以降、気持ちを整えて背筋を伸ばして挑みましょう。

posted by かまなりや at 17:21| 書・画