2014年03月05日

 こうひつ


 郵便受けに封書が届き、宛名の字を
 見てなんじゃこの稚拙な字は、いった
 い何処からの手紙だこりゃと訝しく差
 出人を見てみたら何と! 筆屋でした。

昨年、筆耕用の筆を買い求めた東京北区の専門店。中身は
4月からの価格改定のご案内でした。コウ言っちゃぁ何ですが、
筆屋なんですから、もうちぃーっとまともな字で出せないもの
でしょうか?まあ、読めないほどではないですから郵便配達員
は届けることができたでしょうけれど、どう見ても15歳程度の
字質にしか見えません。

これが筆屋でなければコウうるさいことも言いたくはありませ
んが、卑しくも字を書く道具を生業としている店舗からの案内
状がこれではお粗末に過ぎます。いっそこれならプリンタで
印字した明朝体のほうが腑に落ちます。

日本人の言葉がぞんざいになり、字も書けなくなって、
嘆かわしいことです・・・

これも時代の趨勢なんでしょうかねぇ。

posted by かまなりや at 17:15| 書・画

2014年01月31日

 げいりっしゅん


 風邪を引いたおかげで寒中見舞いが伸び
 込んで、やっと着手しました。今年は画仙紙
 はがきに薄墨でそのまんま 『春』 一文字。
 色々な春ができました。

画仙紙は吸い込みが良いので筆の速度の調整が効いて実に面白
いです。にじみ、かすれ、糸の様な線、自由自在です。字の形だけ
でなくバランスや線種を、閃きにまかせて楽しみました。

お届けは節分の日あたりになりそうです、もうまさかに寒中見舞い
というのもヤボですから、迎立春などと朱書してお茶を濁しました。
でも、本来の新春を寿ぐ意味では、時期的にストライクでしょうか。

今日は晦日正月、来る春を寿いでお正月を締めくくりましょう。

自選この一枚! これは送らずに自宅に飾ります。 書面 宛名面

posted by かまなりや at 17:55| 書・画

2014年01月16日

 がせん


 寒中見舞い用に画仙紙はがきを買いました。
 通販で50枚、手頃なお値段のものですが
 厚手でしっかりしています。試しに薄墨
 で 『小春』 などと書いてみました。

お天気は良いものの気温は低く春には程遠い陽気で、小春など
とはちゃんちゃら可笑しいこの頃ですが、薄墨が画仙紙にほどよく
沁み込んで春を待つ気分は出たように思います。

さて、寒中見舞いには何と書きましょう。何か気の効いた字を
書いて、日頃お世話になっている皆々様にお届けいたしましょう。

posted by かまなりや at 18:47| 書・画

2014年01月07日

 かきぞめ


 益子の造形作家KINTAさんのお宅に伺う
 楽しみの一つにお風呂があります。石造りの
 半露天風呂はこれもキンタさんの造形作品。
 昨日も贅沢に朝湯を使わせていただきました。

あまりに気持ちが良かったので、その温度が引かないうちに、かな
一文字で 『ゆ』 としたためました。筆ペンにハガキサイズですか
ら小さなものですが充分あたたまっているので筆はきれいに滑って、
まずまず書けたと思います。 これが私の今年の書初めです。
勝手乍らお風呂の入口建具に貼ってきちゃいました。

このお風呂、2005年5月号の『男の隠れ家』 で紹介されています。
呵呵大笑して風呂に入るKINTA氏が表紙にもなっていて痛快です。
バックナンバーは手に入りにくいでしょうから、記事を画像化して
アップします。全部揚げると著作権に引っかかってもいけないので
半分だけ。全文を読みたい方はウチに見にいらしてください。

このお風呂は、ほんっとうにイイです、今生の極楽です。故郷の
無い東京生まれには 『遠きにありて思うもの』 そのものです。

記事1     記事2

posted by かまなりや at 18:13| 書・画

2013年11月13日

 ふきん


 次の日曜日に開催する 『一七縁日』 の参加記念
 品です。今年は布巾です。版画は昨年同様タケトミ
 画伯、書は私若林和正というコラボレートです。
 七輪と羽窯の絵柄が秋らしくて暖かいですなぁ。

陶房かまなりやの非電化縁日『一七縁日(いちななえんにち)』は、
11月17日午前11時より。

参加ご希望の方は下記までご一報願います。

陶房かまなりや 芋乃市場(いものいちば) 080-5013−5166

posted by かまなりや at 16:51| 書・画

2013年11月02日

 わ た


 行って参りました鎌倉、書いてきました帆布
 生地。今回は少々細かめにというご依頼で、
 糸だけでなく綿の字の象形をほどほど崩し
 て墨色を変えて散らしました。

そしてそして、美味いものも買ってきました。『TERRADELIさん
ショコラレバまだ食べていませんが、界隈で美味いと人気の
お惣菜です。

今日はこれで晩酌をして、早く寝ます。 休暇、休暇。

関連記事 2013年10月15日 いと

posted by かまなりや at 16:33| 書・画

2013年10月15日

 い と


 わかてん期間中、アトリエゑんの岩本さんと
 即興コラボレイトをしました。帆布の生地に
 私が字を書き、それをバッグにするという
 岩本さんの発案に、いいですねぇと即決。

布の吸い込みと墨の濃さを確認後えいっとばかりに字を書いて、
墨が乾いた後岩本さんが縫製。字を書いた次の日にはもうバッグ
になっていました。字は象形で糸と書いてあります。縫製後は
読めるような読めないような雰囲気ですが、それがまたうまい
具合に裁断されているので乙です。岩本さんの敏腕パタンナー
の技が冴えて、画数の少ない象形もぐっと引き立ちました。

これが上手く行ったのでもう2枚ほど書かせていただきました。
裁断する前はこんな感じです。 <画像>  陶器は作ってから
焼いて商品になるまでにどうしても時間がかかります。その間、
作品への想いを持続するのに少々スタミナが必要で、そんな長い
スパンの仕事に慣れている私にはこの速さがとても新鮮で痛快
でした。

書は飾るだけでなく、こういった 『物』 になっていくことが
できるのだなぁと可能性を発見して、嬉しい限りです。

岩本さん、楽しいコラボありがとうございました。

posted by かまなりや at 17:34| 書・画

2013年10月11日

 看板書


 古民家イシワタリのオーナー福井カメラマンの
 常設スタジオ 『福井写真室』 の看板を書かせ
 ていただきました。明るい二階座敷の畳の上で、
 良い気分で軽やかに筆が進みました。

合わせて、常設服飾工房 『ゑん』さんの帆布生地にも書かせていただ
き、その一部始終を福井カメラマンが撮影してくださいました。そして最後
に、福井さんの奥様で、古民家スタジオ・イシワタリの女将マユミさんと
看板を持ってツーショット。またもや白いTシャツ一枚で写ってしまいま
したが、今回は下し立ての物でしたので少し締まったかと思いきや、笑っ
てはいるものの緊張して表情は強張ったようです。

木や布に書くのは楽しいです。紙も元を糾せば植物繊維の集合体、布に
しても原料は植物繊維であるわけですから、製法や感触が違っても広義
で解釈すればみんな仲間です。違いはあっても墨液はそれらを嫌うこと
なく、良ーく馴染みます。

年季の入った古民家の風合いに、白木に書きたての看板は少々不釣合い
にも見えますが、この木も相応の年季が入れば柱梁に遜色ない風合いに
なることでしょう。

百年二百年、いや千年万年のご繁栄を望まずには居られません。

posted by かまなりや at 22:17| 書・画

2013年10月04日

 唄の文句


 本日、無事に仕舞い窯の窯出しを終え、全ての
 作品が揃いました。明日、はりきって搬入です。
 お天気が芳しくないですが、明後日からの展示
 が良いものになるように雨でも頑張りましょう。

画像の書は最近良く歌っている吉田拓郎さんの 『せんこう花火』 という
歌の一節です。真偽のほどは定かでないですが、作詞は吉屋信子さん
だとか。短いですがとても良い詩で、その詩にまた吉田さんのたくろう節
がばっちりと嵌って叙情的な曲に仕上がっています。往年の名曲ですが、
今頃の鎌倉にはピッタリの歌です。

薄墨で風の字を吹き抜けるように書き、歌詞は全てかなで書きました。
ちょっと間を省きましたが、秋らしい風が表現できたと思います。

吉屋信子記念館は個展会場のすぐ裏手です。

posted by かまなりや at 17:58| 書・画

2013年07月12日

 はこがき


 久方ぶりに桐の箱に 『箱書き』 をしました。
 伊賀・信楽形の小壺 『蹲 うずくまる』 です。
 昨年の作ですが、縁ある商家へお祝いの品に使い
 ます。ずんぐりした形なので箱もほぼ立方体です。

木箱に書くのには、木材用の墨 『木簡墨』 を使います。にじみが少な
くしっかりとくいつきます、が・・・少々粘性の高い墨汁で筆を速く運べま
せん。そこで、少しだけ水でのばして使っています。たった漢字一文字
の 『蹲』 の字ですが、画数が多いので省きつつも字としての体をなす
ように書きました。

蹲踞の姿勢のような重心の低い小壺は、花を活けてもどっしりと受け
止めてくれます。そんな地に足の付いた、いや更に根の生えた磐石の
ご商売になりますようにと願いを込めて、先様へお届けいたします。

posted by かまなりや at 17:46| 書・画

2013年05月02日

 ぎょく


 一月に益子の骨董屋さんで手に入れた玉子焼き鍋 
 『玉板』 を磨きました。かなり使い込まれていたので、
 中々手間がかかりましたがどうにかきれいになりました。
 蓋も削りだし、記念に 『玉』 の一字を墨書しました。

さあ、これで明日は玉子焼きを焼いてみましょう。明日はおとなりの竹山に
入らしていただき、筍掘りをして楽しみます。参加人数が多いのでこの大き
な玉板で焼いてちょうど良いくらいです。問題はきちんとこの鍋が振れるか
どうかです・・・ま、これも練習、がんばりましょう。

今年1月7日の日報 『ぎょくばん』


posted by かまなりや at 17:03| 書・画

2013年03月15日

 ひっこう


 今年も、陶芸教室を開かせていただいた保育園から保育
 証書の筆耕依頼を頂戴しました。昨年の上永谷保育園
 さんに続き、新羽保育園さんからもご依頼を受け、本日
 裏書きをしたためました。

上永谷保育園さんは昨年と同じ体裁で、これは昨年3月9日の記事でご覧いた
だいてますので今年は新羽保育園さんの画像を揚げました。上永谷は薄墨
部分がカタカナですが、新羽はローマ字にしてみました。スペルが間違って
いないかしっかりと確かめました。これでまたぞろ先日の手拭いのように
間違えば洒落になりませんからねぇ。さて、このあと表書きです、これは
明後日に書き入れる予定・・・緊張するなぁ。

楷書が苦手な上にきちんとした筆耕の訓練も受けていない人間が賞状の字を
書くのは僭越に他なりませんが、気持ちだけはしっかり籠めて書きますので、
くせ字も景色とご容赦願います。王羲之師のような字は書けませんが、良寛
さん風の味は出ているのではと存じます。

同じように書いても一枚一枚字は違います。そんな手書きの証書が、少しで
もお役に立つのであれば幸甚この上ないことです。

末席乍ら、皆さんの健やかなご成長を心よりお祈り申しあげます。

posted by かまなりや at 18:17| 書・画

2013年03月09日

 ひいと


 先日の手拭い、ハートのスペルから 『r』 が抜け
 落ちていました。(゜Д゜;) これじゃぁヒートです。まったく
 我ながらこっぱずかしい限りです。まあ、先様に会う
 機会は多いのでいずれ書き足して訂正しましょう。

まったく、莫迦につける薬はありませんな。真っ直ぐ熱いのも悪くは無い
ですけど、文法的に破綻してますよねぇ・・・orz

といったわけで、全面公開します。画像をプリーズクリック。

posted by かまなりや at 17:33| 書・画

2013年03月07日

 はあと


 秋山薫さんの手拭いに字を書きたいなあと思いつつ、
 一昨日ギャラリーふらりさんに伺った際には折角の作品
 に字を書いちゃ悪いべぇかと遠慮の気持ちが湧いてつい
 臆してしまいましたが、やっぱり今日買ってきました。

茜色のハートの絞り染めに、漢字とかなで明・清・直の字を書きました。
これは日本人の古典的な美意識を表したもので、戦国時代に 『侘び』 の
美意識が普及する以前から是とされてきたものです。現代では様様な美意
識が個人個人であると思いますが、まずはやはり曇りの無い澄み渡った
心根でありたいものだという気持ちでこれを書きました。

画像は横長に過ぎるので半分だけ公開、実はこの手拭いは今月お誕生日
を迎える友人のお嬢さんに差し上げようと思っています。お渡しする前に
全公開してしまったのでは後生が悪いですから、お渡し後に完全公開と
致しましょう。

ちょっと横文字なんぞも入れてみました。実は毛筆の横文字も中々に
良いものです。今度はどどんと横文字だけも書いてみましょうかねぇ。

posted by かまなりや at 17:09| 書・画

2013年01月22日

 寒見舞


 年賀状を廃止して2年目、今年も寒中見舞いを書きました。
 昨年は福島産経木葉書を使いましたが、コストが高いので
 今年は土佐の鳥の子和紙を使いました。紙質が薄墨向き
 だなと感じ、寒い時季にもかかわらず薄い墨で書きました。

『春近し』 は、今頃の俳句の季語です。寒中に少しずつでも近づく春を匂うよう
な薄墨で表現しました。濃い墨の部分も欲しいなあと思いつつ、かな文字を入れ
ようかとも考えましたが、『し』 が重なってしまうのが野暮ったいのでカタカナで
記号っぽくルビを濃く墨書しました。 冬の薄墨も中々良いモンです。

節分まで十日ちょい、立春が来てもまだまだ余寒は続きます。インフルエンザも
ひたひたと広がりつつある模様、うがいをして頑張りましょう。

自選 特選 この一枚!
posted by かまなりや at 18:43| 書・画

2013年01月11日

 美味し!


 芋乃市場の菓子部長タケトミさんのお嬢さんからお誕生
 日のプレゼントが届きました。グルメな彼女のセレクトは
 『志摩の波切節』 と 『五十嵐製麺の喜多方ラーメン
 という東西美食の競演。女子大生でこの選択は渋い!

彼女は小さな頃から食に関しての妥協をせずその姿勢には常々一目置いてい
ましたが、年を経るにつけその味覚は鋭さを増すようで、社会学を専攻しなが
らいかにその学問と美食家としての造詣を深めていくのか楽しみな逸材です。

サヤコさん、美味し美食材をありがとう、大切にいただきます。

今回は漫画でお返事描きました。
posted by かまなりや at 16:56| 書・画

2013年01月08日

 つがるにしき


 1月の2日に気の置けない友人家族と新年会をした際、
 来られなかった娘さんからお誕生日の贈り物を頂戴しま
 した。とてもきれいな和金 『津軽錦』 の絵です。画学生
 の彼女は油が本業ですが、水彩で描いてくれました。

とても嬉しかったのですぐにメールでお礼をしましたがアドレスを頻繁に変えて
いるらしく、戻ってきてしまいました。そこで今日、筆でお返事を画仙紙一杯に
書きました。ちょっと水墨の雰囲気も加味しました。

ハルナさん、素敵な絵をありがとう、大事に飾ります。

遅ればせながらこれが私の書初めです。
posted by かまなりや at 13:32| 書・画

2012年11月30日

 神奈川の書


 横浜そごうで開催されている書展を観にいってきました。
 大きな作品がズラリと並んで、迫力満点でした。地元に
 これだけ多くの実力ある書家の方がいらっしゃるのかと
 思うと、書を嗜む者として感慨ひとしおでした。

感銘を受けた作品はたくさんありまた、気に入った作家さんも多かったのです
が、一等心打たれたのは日守菜穂子さんの 『うつせみは幻』 という作品です。
とても伸びやかで自由な書なのに、しっかりと筆が紙をとらえていて、にもかか
わらず字にはきちんと筆速の緩急があり、きっと書くことが楽しくて仕方ないん
だろうなあと思われる好ましい作品でした。更に言葉はご本人の作詞で、言わば
ソングライターなのです! ・・・なぁんて、いっぱしの評論めいたことを書くのは
僭越の上にも僭越ですが、同じ神奈川の方ですから、お目にかかれればなぁ
と思いながら会場を後にしました。

さて、今月の芋乃市場もつつがなく終了しました。お越しくださった皆様、
誠にありがとうございました。来月は年末のため、一週繰り上げての営業と
なります。またのお越しをお待ち申し上げます。

posted by かまなりや at 17:05| 書・画

2012年09月21日

 芋てぬぐい


 今月の芋乃市場で販売する市場オリジナルの手拭いです。
 版画は、市場のパティシエ・ヒサコ嬢の夫君タケトミ画伯の
 『夏野菜』 実はこれ、6月に実施した一七縁日用に彫って
 いただいた物なんですが、採用されなかったものなんです。

タコちゃんのキャラクターがとても良かったので、そちらが入選してしまったため
ですが、これはこれでとても良い感じです。もちろんタコちゃんの手拭いもあり
ます。9月の芋乃市場は25日火曜日から、来週になればずいぶん涼しくなって
いることでしょう。 皆様のご来場をお待ち申し上げます。

長さ 三尺三寸、幅 尺一寸と大振りです。( 100cm × 33cm )

posted by かまなりや at 17:07| 書・画

2012年09月06日

 二人で麺を


 マルちゃんダブルラーメンTシャツを拵えてみました。
 表にはアイロンプリントでパッケージを転写し、裏側にはお遍路
 をパロって 『同麺二人』 と墨書しました。本歌の同行二人は、
 弘法大師と一緒に遍路するという意味が込められていますが、私
 のは 『好きな人と同じ麺を食べましょう』 くらいの軽いノリです。
 でも、書を見る限り何だかあんまり軽くないですねぇ・・・

何だか弘法大師様と一緒に讃岐うどんでも行脚しているようなそんな雰囲気に
なるのはやはり、漆黒の墨の持つ重厚さでしょうか。

今月の芋乃市場は、Tシャツと手ぬぐいを展示販売いたします。まさかにこのTシャツ
は売りませんが、オリジナルのシャツや手ぬぐいが並びます。近日、詳細をアップ
いたします。ふた月ぶりの催しで、女将もいささか張りきっております。

着古したシャツを使ってしまったので何だかくたくたですねぇ。

表面画像はこちらから

posted by かまなりや at 16:53| 書・画